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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 米国地球変動研究プログラム(USGCRP)
- 元記事公開日:
- 2018/11/23
- 抄訳記事公開日:
- 2019/01/25
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USGCRPが第4次国家気候評価と第2次炭素循環現状報告を発表
- 本文:
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11月23日付の米国気候変動研究プログラム(USGCRP)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。
USGCRPは、第4次国家気候評価(NCA4)第2巻(Vol Ⅱ)と第2次炭素循環現状報告(SOCCR2)を公表する。
NCA4 Vol Ⅱ
NCA4 Vol Ⅱ「米国におけるインパクト、リスクおよび適応」は、意思決定者が回避あるいは低減できる可能性のあるリスクを効果的に見極められるように支援することを目的として、潜在的な気候変動に関連する一連のリスクを評価するものである。本評価は、2017年11月に公表された第1巻「気候科学特別報告(CSSR)」に続くものである。両巻合わせて、グローバルな気候変動とその米国へのインパクトに関する理解について4年ごとの評価を義務付ける気候変動評価法の要求を満たすものである。NCA4 Vol Ⅱは、連邦・州・地方政府、産業界、学界、部族組織および非政府組織からの300名以上の著者の専門知識を活用している。本評価で得られた成果は、本巻の気候科学的基礎を提供するCSSRを含む、6,000以上の独自の参考文献の評価の結果である。本評価は地域の情報を特に重視し、米国の10の地域への気候変動の影響を取り扱っている。また、追加的な文脈を提供し、地域の成功事例を紹介するために、しばしばケーススタディを活用しながら、15の全国的なテーマに亘る気候変動のリスクを評価している。本報告書は、適応行動や排出ガス軽減を通して、気候関連リスクをどのように低減あるいは回避しうるのかを議論する、対応に関する2つの章で締めくくられている。
SOCCR2
SOCCR2は、USGCRPにおける継続的な評価プロセスへの重要な技術的貢献を説明している。本報告書は、人為的なあるいは自然のプロセスが地球全体あるいは北米の炭素循環にどのように影響を与えているのか概説するとともに、その中で、炭素循環科学と関連する人的側面に関する理解の進歩を強調している。米国、メキシコおよびカナダを通した炭素循環に焦点を当てていることに加えて、SOCCR2は、全世界の炭素循環に関し、その主要な要素について、また、気候に影響あるいはフィードバックを与える成分との重要な相互作用について、地球規模の視点から評価している。その主要な要素とは、炭素のストックおよびフラックス、管理されたあるいは管理されていないシステムの中の炭素、炭素循環との相互作用とかく乱、多様なスケールでの管理の慣行、ツールおよびニーズである。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]