[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2018/11/20
抄訳記事公開日:
2019/01/28

世界初のデータ倫理・イノベーションセンターの設立・運営に専門家アドバイザーを任命

Stellar new board appointed to lead world-first Centre for Data Ethics and Innovation

本文:

2018年11月20日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表の概要は以下のとおり。

人工知能の開発における世界的リーダーとしての英国の立場を固めるという主要戦略において、政府は世界初のデータ倫理・イノベーションセンターの業務を具体化するべく、専門家アドバイザーらを理事会メンバーに任命した。

データ倫理・イノベーションセンター理事会の議長を務めるのは、医療データ企業 Dr Foster の創設者、Roger Taylor 氏である。本センターは、データ駆動型技術を社会の最大利益のために利用する方法について、英国が確実に議論をリードするべく設立されたものである。

ガバナンス環境の欠陥を分析・予測し、倫理的かつ革新的なデータ利用を導く最良の実施方法を合意して設定し、政府に具体的な政策や規制措置の必要性について助言する。これは新しい技術やデータの(全国の企業や社会に対して)責任ある形での利用に資するものである。

最初のプロジェクトでは、人々のオンライン体験形成におけるデータの利用を探る。また、アルゴリズムを使用して行われた決定におけるバイアスの可能性についても調査する。

産業戦略で発表され、10億ポンドのAIセクター協定で強調されたこのセンターは、英国における人工知能の潜在的可能性を実現するためのさらなる一歩となる。2030年までに英国経済に2,300億ポンドもの価値をもたらすとの見通しが出ている。

信頼度から現実的・法的な障害に至るまで、データにアクセスしたりデータを共有しようとしたりする組織は、しばしばさまざまな障壁に直面することがある。政府の新しいAI担当部局では、オープン・データ研究所(ODI)と協力して国民の生活向上に役立つデータ・トラストを開発する取り組みをしている。

[DW編集局]