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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府科学技術政策局(OSTP)
- 元記事公開日:
- 2018/10/25
- 抄訳記事公開日:
- 2019/02/01
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米国が5Gワイヤレス技術開発競争で勝者となるための戦略
- 本文:
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10月25日付の科学技術政策局(OSTP)の標記記事の概要は次のとおりである。
情報化時代においては、ワイヤレス技術で世界を先導する国が勝者となる。米国の強みを保ち続けるために、5Gの開発と展開を加速しなければならない。5Gは次世代ワイヤレス・ネットワークで膨大な量のデータを現存の4G LTEネットワークよりも飛躍的に速いスピードで移動させることができる。米国は4G技術ではすでに世界を牽引している。そのおかげで、2016年だけでGDPは1,000億ドル増加し、雇用をさらに創出し、消費者価格を下げ、さらに進んだアプリケーションを開発した。
5Gで先導して、より良く、より速いワイヤレス接続の利益を享受するには将来を見据えた戦略的スペクトル政策が必要となる。米国がイノベーションを起こし続け、デバイスがさらに良く、より高速に、より高性能になるに従い、周波数帯に対する需要は伸び続ける。使える周波数帯を増やし、さらにそれをより効率的に使うことによってのみ、5G展開は可能となる。
昨年の夏、トランプ大統領は5Gを含む新興技術の可能性を探るためのサミットを開催した。今年の9月にはホワイトハウスに企業、政府、学術機関からステークホルダーを集め、いかにして米国の5Gイノベーションと優越性を高めるかについて議論した。そして今日、大統領は国家スペクトル戦略を策定する大統領覚書に署名した。それにより、各連邦政府機関は自身の既存の周波数帯の使用状況を評価し、将来の需要を予測し、研究開発計画を作ることになる。
国家戦略によって達成すべき目標は次の3点:
●5Gで米国が主導的地位に立つ:他国に遅れを取ってはならない。
●5Gの活用により雇用促進、経済繁栄、質の高い生活を確保する。
●5Gの優位性を米国の安全保障に繋げる。加えて、州政府、地方行政も5G競争に関して各々の努力をすべきである。また、現行の周波数帯ユーザーはタイムリーに周波数帯の移行を行わなければならない。米国はこれまで常に次世代ワイヤレス・ネットワークで主導的地位にあった。5Gでも同様であらねばならない。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]