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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 共同研究センター(JRC)
- 元記事公開日:
- 2018/10/19
- 抄訳記事公開日:
- 2019/02/19
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欧州委員会、欧州とアジアの連結性を評価するためのオンラインツールを発表
Commission launches online tool to measure how well Europe and Asia are connected
- 本文:
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欧州委員会共同研究センター(JRC)の2018年10月19日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2018年10月19日、欧州委員会は、ブリュッセルで開催された第12回アジア欧州会合(ASEM)首脳会合の成果の一つとして、ASEM持続可能な連結性ポータル(ASEM Sustainable Connectivity Portal)を発表した。これは、欧州とアジアの間の政治的、経済的および社会的関係に関する様々なデータを提供するオンラインツールである。ASEM持続可能な連結性ポータルは、付属の報告書とともに、欧州30か国とアジア19か国、オーストラリア、ニュージーランド(=ASEM諸国)の間の連結性に関する見識を示す。
欧州委員会共同研究センター(JRC)の責任者を務めるティボル・ナヴラチチ(Tibor Navracsics)教育・文化・青少年・スポーツ担当委員は、「現在、欧州地域内およびアジア地域内における連結性は、欧州とアジアの間の連結性の5倍強靭だと言われている。そのため欧州とアジアの間の連結性を強化する余地はまだ十分にある。JRCが開発したASEM持続可能な連結性ポータルは、政策立案者や企業、投資家および研究者が協力関係における空隙を特定する際に重要な役割を果たし、これらに対処するためのアイデアを考案するのに役立つ。」と話している。
このポータルはまた、個々の国およびその国とパートナーの相互関係に関する詳細な情報を提供しており、政策立案者や研究者、企業、一般市民およびその他のステークホルダーにとってデータを閲覧するための単一のアクセス・ポイントとなる。
このポータル利用により、協力関係における関連性や空隙を特定し、取引関係や社会的な結びつき強化が期待される。
この新しいツールは、未開拓の可能性が十分に残されていることを下記の通り示している。
-欧州とアジアの大陸間経済協力がASEMの経済協力全体に対して占める割合はわずか20%で、残りは欧州地域内およびアジア地域内での経済協力である。
-欧州とアジアの間では毎年1兆3,000億ユーロを超える物品が取り引きされているが、取引の主な流れはいまだに個々の経済圏内に留まっている。
-欧州とアジア間の年間海外直接投資(FDI)は781億ユーロ近いが、これはASEMのFDI全体の30%に満たない。研究によれば、良い連結性を持つ国々では貧困割合が低く、より平等な社会で、第三の教育を受ける学生数が多いという結果が明らかとなっている。連結性を強化するには、組織的および政治的な強い結びつきが不可欠だが、多くの場合、これらは国の経済規模には左右されないことも示されている。
[JSTパリ事務所]