[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
地質・鉱山研究所(BRGM)
元記事公開日:
2018/11/05
抄訳記事公開日:
2019/02/22

欧州地球観測システム(EPOS) の立ち上げ:ビッグデータ時代の地球システム

Lancement de l'infrastructure européenne EPOS : le système Terre à l'heure du Big data

本文:

2018年11月5日付地質・鉱山研究所(BRGM)の標記発表の概要は以下のとおり。

11月7日には、欧州地球観測システム(EPOS)が正式に立ち上げられる。これは地球の研究に関するあらゆる種類のデータやサービスの共有と過度の区分化の撤去を目的としている。国立科学研究センター(CNRS)とBRGMが関与し、高等教育、研究・イノベーション省(MESRI)が関係しているこのイニシアチブは、例えば、地震や火山噴火発生のメカニズムの解明に役立つべきものである。オープン・サイエンスの基準に基づいて構築されたこのインフラは、欧州の研究基盤コンソーシアム(ERIC:European Research Infrastructure Consortium)になることで、欧州法による法人格を取得した。

EPOSによって提示されるデータおよびサービスは、地震観測、断層および火山の観測、地上局からの衛星測位および衛星画像を介して測定された地形の変形、地磁気の空間的・時間的変動、人間活動によって誘発される地球のリスク、地質情報(掘削孔など)、実験室のデータ、地熱エネルギーや二酸化炭素貯蔵のためのテスト・プラットフォームなどを網羅する。

ローマに本拠を置くEPOSの創立メンバーは、ベルギー、デンマーク、フランス(高等教育・研究・イノベーション省が代表する)、イタリア、ノルウェー、オランダ、ポルトガル、スロベニア、英国で、オブザーバー・メンバーとしてギリシャ、アイスランド、スイスの3か国が参加した。このコンソーシアムは、将来的には約30か国に拡大する予定である。最初のサービスは、2019年末までに運用開始予定である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]