[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2018/11/27
抄訳記事公開日:
2019/02/27

科学者・政策立案者間協力推進/科学者・地域間協力推進-採択プロジェクトについて

Science meets Parliaments/ Science meets Regions - results of the call for projects

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2018年11月27日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会共同研究センター(JRC)は、欧州議会が資金供与する「科学者・政策立案者間協力推進/科学者・地域間協力推進(Science meets Parliaments/Science meets Regions)」パイロットプロジェクトとして、EUの地域および加盟国から23件のイベント提案書を採択した。

政策立案者に最善の科学的助言を提供することは、JRCにとって最も重要な活動である。

「科学者・政策立案者間協力推進/科学者・地域間協力推進」イニシアティブは、EUだけではなく国、地域および現地レベルでこのコンセプトを推進することを目的としている。今回のパイロットプロジェクトでは、研究者と政策立案者、一般市民が手を結び、科学的なエビデンスに基づき、各地域に関連した問題について検討することになっている。

採択されたパイロットプロジェクトは、2019年2月6日と7日にブリュッセルで開かれる「科学者・政策立案者間協力推進」年次会議で正式に始動する。この会議は、JRCと欧州議会の科学技術選択評価委員会(STOA)および地域委員会(Committee of the Regions)が共同で開催する。

「科学者・政策立案者間協力推進」プロジェクトは、2015年にJRCが欧州議会とともにスタートさせたもので、JRCの総体的な使命に従い、研究者と政策立案者を密に連携させ、両者間の定期的な対話を確立することで、科学的なエビデンスを踏まえたうえでの政策立案を促すことを目的としている。

欧州の法規、政策および財政的手段を実行するにあたっては、地域と都市が中心的な役割を果たしている。地域および都市には、変化を促し、市民の関与を可能にする力もある。

EUの法律の約70%およびEUの資金の約80%は、各国内の地域レベルで実行・支出されている。「科学者・地域間協力推進」プロジェクトは、2016年に、JRCが欧州議会地域委員会とともに開始した。

これらのプロジェクトが成功したことで、2018/2019年の「科学者・政策立案者間協力推進/科学者・地域間協力推進」パイロットプロジェクトへの欧州議会からの資金提供が促され、このイニシアティブの範囲が欧州のより多くの国および地域へと拡大されている。

[JSTパリ事務所]