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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府科学技術政策局(OSTP)
- 元記事公開日:
- 2019/02/11
- 抄訳記事公開日:
- 2019/02/28
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人工知能(AI)での米国のリーダーシップを加速
Accelerating America’s Leadership in Artificial Intelligence
- 本文:
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2019年2月11日付けの科学技術政策局(OSTP)の標記記事の概要は次のとおりである。
2019年の一般教書演説で、トランプ大統領は未来の最先端産業に投資することの重要性を強調した。新興技術は未来の産業を形成するための原動力となるが、人工知能(AI)の場合は特にそうである。AI技術は輸送から医療、教育、安全保障に至るまでありとあらゆる分野でわれわれの生活を変えつつある。現在、これらの技術は実用化の初期段階であるにもかかわらず、労働者を支援し、病気を診断し、国家安全保障を改善させるAIの威力と可能性を、我々は目の当たりにしている。
米国民はAI分野で初期の開発者や国際的リーダーとなることにより、多大な利益を得てきた。しかしながら、AIイノベーションの速度が世界中で加速していく中で、ぼんやりと座り、リーダーシップが保証されていと考えるわけにはいかない。我々はAIの進歩が、米国民の独創性により加速され、米国民の価値を反映し、米国民の利益のために応用されることを確保しければならない。
米国のAIイニシアチブ
トランプ大統領は本日、米国AIイニシアチブを立ちあげる大統領令に署名することで、上記を進める。このイニシアチブは、米国の繁栄を増進し、国家および経済の安全保障を向上させ、米国民の生活の質を改善するために連邦政府のリソースをAI開発に向けるものである。このイニシアチブはAIにおける米国のリーダーシップを加速するため、多方面からのアプローチを採用する。1. AI研究開発投資
研究開発関連の連邦政府機関にAIへの投資を優先するよう指示する。これらの投資により、米国の産官学でのユニークで活気に満ちた研究開発環境が強化・活用され、AI分野の最先端のアイデアに対する連邦政府の支出が優先化される。2. AIのリソースを開放
連邦政府機関は、米国のAI研究開発エキスパート、研究者、および業界による連邦政府のデータ、モデル、コンピューティングなどのリソースへのアクセスが容易になるようにする。一方で、安全性、セキュリティ、人権、プライバシー、機密性は守り続ける。これにより、第一線で活躍するAI研究者は新しい技術ブレークスルーに向かうことが出来、科学的発見、経済的競争力、国家安全保障が推進されることになる。3. AIガバナンス標準の設定
連邦政府機関は国民のAIシステムに対する信頼を確保するため、様々な技術や業種にわたるAI開発および使用のためのガイダンスを作成する。このガイダンスは、規制関連の連邦政府機関による、安全で信頼の置ける新しいAI技術の創造や応用に対処できるようになるためのアプローチの開発や維持に資するものである。国立標準技術研究所(NIST)は信頼の置ける、強固で、安全で、持ち運びの出来る、相互運用性のあるAIシステムのための適切な技術標準の開発をリードする。4. AI労働力の育成
AI時代に対応すべく、スキルをもった労働力を確保するため、このイニシアチブにより、各政府機関はフェローシップやトレーニング・プログラムを優先し、研修制度、スキル・プログラム、フェローシップ、コンピュータ科学教育、その他の科学・技術・工学・数学(STEM)教育を通じて、米国の労働者がAI関連のスキルを獲得できるように支援する。5. 国際環境に関与しつつ、米国のAI優位性を保つ
トランプ政権はAI研究開発を支援する国際環境の推進に尽力し、市場を米国AI企業に開放し、一方で、その技術が国家の価値と利益に沿った形で開発されることを確保する。連邦政府機関は、AIや国家および経済の安全保障の観点から重要な技術において、戦略的な競争相手や海外の敵から国家の優位性を守るためのアクションプランを作成し実行する。 [DW編集局+JSTワシントン事務所]