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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2018/12/10
- 抄訳記事公開日:
- 2019/03/04
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NIHがHEALイニシアチブでオピオイド依存症に対する革新的アイデアを募集
- 本文:
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12月10日付け国立衛生研究所(NIH)による標記記事の概要は次のとおりである。
過去数か月NIHは省庁の垣根を超えて、オピオイド危機に対する研究の機会が一番大きい分野を特定するために熱心に活動して来た。その結果、NIH HEAL(Helping to End Addiction Long-term:長期依存症停止支援)イニシアチブで最も優れた研究アイデアを募集するために30の新しい研究プログラム公募を発表するに至った。これも含めNIHは2018-2019会計年度にHEALイニシアチブに8億5,000万ドル以上を投資する予定である。
NIH HEALイニシアチブはNIHが総力を挙げてすべての角度から取り組む課題である。新しいプログラムも次の領域で基礎研究から実践研究までを網羅している。
・ オピオイド依存症と過剰摂取医療
・ 依存症防止および治療のための実装科学
・ 依存症防止と治療
・ 痛みに対する前臨床研究
・ 疼痛マネジメントの臨床試験
・ オピオイドを経験した幼児・子供への影響改善NIHは革新的な臨床試験デザインや幅広い疼痛の条件について知見を持つ研究機関からの応募を求めている。そして臨床試験ネットワークを築き、疼痛マネジメントに関する戦略をあらゆる角度から評価できるようにしたい。HEALの成功に向けて、ヒト臓器の組織チップ上モデリングにより、脳がどのように依存症により変化するのか、これを医療によりどのように元に戻せるか、を研究する。また、刑事司法制度に通じた研究者と連携して、オピオイド依存症が深刻なコミュニティに直接、効果的な治療を提供することも狙いとしている。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]