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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 原子力・代替エネルギー庁(CEA)
- 元記事公開日:
- 2018/12/06
- 抄訳記事公開日:
- 2019/03/06
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原子力オペレーションに対応した新しいバーチャル・リアリティ没入型の部屋
Une nouvelle salle immersive en réalité virtuelle pour les opérations nucléaires
- 本文:
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2018年12月6日付原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は以下のとおり。
CEA(マルクール地区)は、業界専門家へのプレゼンテーションにおいて”PRESAGE 2″と呼ばれる新しい没入型ルームを設置した。このツールは、原子力施設の耐用期間を通して、設計、建設、運用、解体などのあらゆる種類のシナリオをシミュレートできるものである。
“Presage 2″は、CEA(マルクール地区)に装備されたばかりの新しいバーチャル・リアリティ没入型ルームの名前である。この装置は、CEAの原子力部門のニーズ、特にマルクール地区での廃炉プロジェクトの要求を満たすものである。シミュレーションと没入の段階は、放射線を照射する環境、ひいては過酷な環境での廃炉作業の上流での準備に欠かせないものである。最良のシナリオの検討と選択、技術的操作の実行可能性の検証だけでなく、遠隔操作ロボット制御などのオペレーター訓練がある。
高精細画像(4K)の2つの画面で構成されるこの没入型ルームは、立体視を提供し、(拡張現実感、フォース・フィードバック・アーム、モーション・キャプチャ、没入型ヘルメット、インタラクティブ・サウンドなど)多くの機器や機能が組み込まれている。この技術は、CEAによって開発された「Idrop」と呼ばれるソフトウェアパッケージによって操作される。これは、イオン化環境での操作に対するグローバルなアプローチを提供し、特にオペレータと機器に配慮した線量測定を含む。
CEAにとってこの没入型ルームの用途は複数ある。3Dでの施設の再構築、手動または遠隔操作による介入のシミュレーション、線量測定の地図作成、施設の仮想訪問、設計の検証、オペレーターの訓練、安全性などである。
[DW編集局+JSTパリ事務所]