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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー省(DOE)
- 元記事公開日:
- 2018/12/13
- 抄訳記事公開日:
- 2019/03/07
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米国エネルギー省が「エネルギー・水の淡水化ハブ」に1億ドルの投資
- 本文:
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2018年12月13日付のエネルギー省(DOE)による標記発表の概要は以下のとおりである。
DOEはこのほど、米国における水の安全保障問題に対処するため、「エネルギー・水の淡水化ハブ」(Hub)の設立に1億ドルを拠出すると発表した。このHubでは、製造上の課題への対処を含み、エネルギー効率の高いコスト競争力のある淡水化技術および複数の最終用途のための従来とは異なる水源の処理に関する初期段階の研究開発に焦点を当てる。
DOEは、エネルギーと水の関連においてイノベーションを促進するような研究助成や関連の研究開発を展開するべく、各省庁のパートナーと協力している。
エネルギーシステムと水システムは相互に関連している。水を抽出し、処理し、運ぶには、エネルギーが必要である。一方、水はバイオ燃料向け作物の灌漑から熱電発電所向けの冷却水の供給まで、エネルギー生産と発電の複数の段階で使用されている。これらのプロセス向けの水の浄化は、エネルギーを大量に消費し、塩分のレベルが増加するにつれてより困難になる。
Hubでは、淡水化に関する研究開発に焦点を合わせて、海水、汽水、生産水などの「従来とは異なる」水源を処理して都市用水や工業用水に使用するための低コストの代替手段を提供したり、その他の水資源ニーズに応える。研究が成功すれば、逼迫している淡水の需要を減らすことができる。世界的に見て、淡水不足は社会のあらゆる分野に影響を与える人道的・経済的な大課題である。
DOEのエネルギー効率化・再生可能エネルギー局の先進製造技術室が、「エネルギー・水の淡水化ハブ」を主導する。Hubチームは、次の4つの技術的トピック領域の目標達成に向けた取り組みを行う。
・材料研究開発
・新規プロセスの研究開発
・モデル化・シミュレーション・ツール
・データの統合・分析 [DW編集局+JSTワシントン事務所]