[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア大統領府
元記事公開日:
2018/12/29
抄訳記事公開日:
2019/03/12

プーチン大統領とロシア直接投資基金のCEO、Kirill Dmitriev 氏との会談

Meeting with Russian Direct Investment Fund CEO Kirill Dmitriev

本文:

2018年12月29日付ロシア連邦大統領府の標記発表によると、プーチン大統領は、2018年のロシア直接投資基金(RDIF)の実績について議論するために、同基金の最高経営責任者(CEO) Kirill Dmitriev 氏と会談し、同CEOの報告を受けた。概要は以下のとおり。

ここ数年、RDIFとそのパートナーは、ロシアの直接投資市場の90%、ベンチャー・キャピタル市場の約60%を占めてきた。今年は3,500億ルーブルを投資した。そのうち300億ルーブルはRDIFの自己資金で、3,200億ルーブルはパートナーが負担した資金である。

この資金は、ロシア最大のテクノロジー・パークである Rostec City など、25件の非常に有望なプロジェクトに投資された。RDIFとそのパートナーからの3億ドルの投資により、13億ドル相当のプロジェクトの実施が可能になる。主要なテクノロジー・パークがこのようにしてロシアに創設される。これには Transneft Telecom への投資が含まれるが、ここでは、日ロ基金が日本・ロシア間のブロードバンド・ケーブル敷設に投資される。16,000キロメートルの既存のTransneftブロードバンド・ケーブルを使用して、ロシアを通じて日本とヨーロッパの間の一種のデジタル・ブリッジを構築する。

このほど、RDIFとそのパートナーは、Obolensky 社と Binnopharm 社の関連会社である Sistema 社と共同で設立される製薬クラスターへの投資を承認した。持株会社はロシアの上位10社の製薬会社になる。

ロシアと中国を結ぶ初めての橋のロシア側・中国側の部分が繋がった。この橋はロシアから中国への貨物輸送距離を700キロメートル短縮することになる。

国家プロジェクトに関しては、積極的に関わっている。200以上のプロジェクトを分析し、国家予算によるファンディングを30%まで削減し、それを民間資金、すなわちパートナーからの資金に置き換える機会を特定した。

中国は非常に重要だと認識している。すでに30回のロシア・中国投資を行ったロシア・中国投資基金(RCIF)に加えて、初めてのロシア・中国ベンチャー基金(RCVF)を開始した。Alibabaとの提携では、ロシアの現地での生産とソフトウェアに投資している。中国のパートナーとは他にも多くの技術プロジェクトを進めているところである。

[DW編集局]