[本文]

国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2019/01/04
抄訳記事公開日:
2019/03/14

ノルウェー人研究者が過去最高の数の独立移行助成金を受ける

Record number of Consolidator Grants

本文:

1月4日付、ノルウェー研究会議の標記記事の概要は次のとおりである。

ノルウェーの6つの研究機関の9人の研究者が欧州研究会議(ERC)の独立移行助成金を受けることとなった。9人で総額約1億7,500万ノルウェークローネとなる。

2018年秋にノルウェーの研究機関はERCの若手助成金の受給者数が過去最高となったが、今回、独立移行助成金でも同様の結果となった。独立移行助成金は博士号取得後7-12年の研究者で、主導的研究者として独り立ちする過程にある研究者を対象としている。

社会科学、人文科学での受給成功率は高く、ノルウェー研究者が得る独立移行助成金全体の40%を占めている。独立移行助成金は200万ユーロ(2,000ノルウェークローネ)を上限とする5年間のグラントである。

ノルウェーの研究機関が得る独立移行助成金の約半分はオスロ大学(UiO)のプロジェクトに行く。オスロ大学だけがERCファンドを獲得すべく努力しているわけではないが、以前のEUフレームワーク・プログラム(FP)の時から取り組んだ結果、学部レベルでグラント申請のプロフェッショナル・フレームワークができているからである。

オスロ大学は昨年秋にノルウェーが全体で獲得した10件のスタート助成金のうち、6件を得た。そのうち4件は社会科学、教育科学、数学および自然科学、人文科学に配分された。

ノルウェー神学学校(Norwegian School of Theology, Religion and Society: MF)の1研究者が独立移行助成金を取得したが、これはMFとしては初めてのことであった。MFは独立移行助成金を取得したノルウェーで2番目の単科大学で、1番目はノルウェー経済大学(NHH Norwegian School of Economics)であった。さらに、オスロ国際平和研究所(Peace Research Institute Oslo: PRIO)は2度目のERC助成金を取得した。PRIOは以前にERCの上級助成金を取得したことがある。

 [JSTパリ事務所]