[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2019/01/07
抄訳記事公開日:
2019/03/18

DOEが3,300万ドルの中小企業向け研究開発グラントを発表

U.S. Department of Energy Announces $33 Million for Small Business Research and Development Grants

本文:

1月7日付のエネルギー省(DOE)による標記報道発表の概要は以下のとおりである。

本日、DOEは総額3,300万ドルにのぼる189件のグラントを32州の149の中小企業に授与すると発表した。DOEの中小企業イノベーション研究プログラム(SBIR)と中小企業技術移転プログラム(STTR)によって助成される本日の採択課題は、フェーズⅠ研究開発のためのものである。

フェーズⅠグラントは、中小企業がDOE科学局のミッションを前進させる新たなイノベーションの技術的フィージビリティの研究を可能にする。フェーズⅠグラントの期間は6-12か月で、平均助成額は15万ドルである。フェーズⅠで成果を上げた研究者は、フェーズⅠでの研究成果を実証するための新たな試作品やプロセスの開発を可能にするフェーズⅡグラントに、2020会計年度において応募することができる。フェーズⅡグラントは平均授与額が110万ドル、期間は最大2年までとなっている。

以下に示すのは、各々の研究開発プログラムにおいて資金提供している主なグラントの例である。

・先端科学コンピューティング室
・大規模計算分散侵入検知システム
・量子ネットワークのための設定可能もつれ光子源
・商業化可能で低コスト展開可能な室温量子メモリー

・基礎エネルギー科学室
・二酸化炭素をソーラー燃料に転換するための新奇なポリマー電解質膜の開発
・高性能、ダイヤモンドベースの透過エックス線イメージング・システム
・レドックスフロー電池のための低コストのイオン選択性膜

・生物環境研究室
・大気中水蒸気と液体水の計測のための頑健で地上設置のマイクロ波放射計
・複雑な地下基質のための地球化学的監視システムとネットワーク
・植物・微生物系のための非破壊、機能的代謝イメージング

・核物理学室
・重イオン加速器の診断のための付加製造されたZチャンネル検出器
・電子・イオンコライダーの受動的磁気シールドのための超電導MgB2管
・ニュートリノ研究のための超電導ボロメータ

[DW編集局+JSTワシントン事務所]