2019年1月17日付国防・安全保障促進機構（DASA）の標記発表の概要は以下のとおり。

● 課題

国防省（MOD）は、日常的に膨大な量のテキストを作成しており、業務活動から宿泊施設やケータリングに至るまですべてを網羅している。このテキストは、ほとんど構造化されていないが、意思決定を支援するためには、検索し、読んで分析する必要がある。これは国防にとって非常にリソース集約的なことである。

● 解決策

“ARGA”は、「国防に関する人間情報関係に革命をもたらす」をテーマとしたDASAによるコンペティションの下でフェーズ2の資金支援を受けたソフトウェアツールであるが、著者が書いている時にリアルタイムで構造を追加するという、著者と並んで作業する新しい方式を通して、この課題に取り組む。

この種の最初のアプリケーションとして、ARGAは著者がテキストを書くときに支援するために機械学習と自然言語処理を活用する。ARGAは、著者によって容認又は拒絶されることがある対象（例えば、人または場所）、関係、イベントに関する最も顕著な情報についての提案を提供する。これにより、意思決定者がテキスト全体を読む必要がなく、自動的に抽出・分析できる構造化データが作成される。

精度の高い人間と機械のチーム作業を活用することで、このツールは、著者に対して文書の作成時点で文書の構造をとらえる能力を与え、著者は文書作成後、数週間又は数ヶ月後に文書のコンテンツの処理を試みる必要はない。著者がARGAと対話を重ねるにつれて、ARGAは著者が関心を持つ対象についてより多くのことを学習し、その提案内容は絶えず改善していく。

チームまたは組織全体でARGAを使用することで、何千もの文書にまたがってデータを集約し、このデータを視覚的に表現して意思決定や分析を支援できる。これにより、組織は文書、電子メール、レポート内にテキストとしてロックされている情報をより効率的に使用することができ、人件費を大幅に削減できる。

[DW編集局]