[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2019/01/24
抄訳記事公開日:
2019/03/28

国際協力のための新規プログラム:SPIRIT

New programme for international collaboration: SPIRIT

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2019年1月24日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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スイス国立科学財団(SNSF)は、国際協力を簡素化するためのプログラムを実施することで、スイスの世界的な研究ネットワークを推進している。

SPIRITは、Swiss Programme for International Reserach Projects by Scientific Investigation Teams(科学調査チームによるスイス国際研究プロジェクト・プログラム)の略語であり、スイスの研究者と、選ばれた国々の研究者による国際協力を奨励するプログラム。対象となるパートナーは、開発援助を受けているOECD加盟国から選ばれる。SPIRITはSNSFのポートフォリオに追加され、スイスの研究者は多くの国々の研究者と協力することが可能になる。このプログラムを導入することで、SNSFは、世界的な知識の交換を促し、国内外における研究能力の向上に貢献していく考え。

SPIRITは、分野にかかわらず、科学的に重要な意味を持ち、独創的でチーム指向型の課題に取り組む2~4グループによるプロジェクトに資金を提供する。研究テーマに制約はなく、卓越した国際的な研究を奨励していく。若手研究者が自らの可能性を高めていくための能力と女性に対する支援が優先的に考慮される。2件以上の申請が同等の質と判断された場合は、女性による申請もしくはジェンダー意識の高い申請が優先される。国際評価委員会には、女性および男性がそれぞれ40%以上含まれ、男女平等の専門家も委員として参加する。

SNSFは、研究者が年間を通じて予備申請を提出することができる競争的な提出手順を定めている。予備申請の評価が良好であれば、当該研究者は本申請を提出するよう促される。この手順により、申請側と審査側双方の事務的負担が軽減される。SNSFは、毎年12件までの4年プロジェクトに対して、それぞれ最大で50万フランの資金を提供する。予備申請は、2019年2月1日から提出可能。

[JSTパリ事務所]