[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2019/01/22
抄訳記事公開日:
2019/03/29

英国の研究者が国際的パートナーと協力して世界的な課題に取り組む

UK experts to work with global partners to tackle global grand challenges

本文:

2019年1月22日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

世界の海洋保護を目的とした英国が主導する新規国際プロジェクト、”One Ocean Growth”ハブの立ち上げは、クリス・スキッドモア(Chris Skidmore) 科学・大学担当大臣がこのほど発表した多数の新規国際共同研究の1つである。

新産業戦略による2億7,900万ポンドの政府投資でサポートされる28のプロジェクトでは、世界をリードする英国の研究者が国際的パートナーと協力して、世界で最大の問題となっている課題のいくつかに取り組むことになる。それらの課題には、増大する抗菌剤耐性問題への取り組み、次世代の環境に優しい包装の開発から、AIの最新技術を活用して認知症に苦しむ何百万もの人々の生活向上を図ることまでが含まれる。

このファンディングは、新産業戦略の目標の一部であり、英国を世界の主要課題に取り組む最先端に置き、英国全体で雇用を創出し、機会や成長を実現することを目的としている。

次のようなプロジェクトがある。

  • ストラスクライド(Strathclyde)大学が率いる”One Ocean Hub”は、研究者と地域社会を結びつけ、海洋を持続可能な状態に保ち、汚染を低減する。
  • 英国・イスラエルのイノベーションプログラム:企業主導のイノベーションを支援する初めての英国・イスラエルの二国間プログラム。
  • 抗菌剤耐性への取り組み:英国・インド間のこの研究プログラムでは、増大する世界的な健康問題である抗菌剤耐性に対処するための解決策の開発を狙う。
  • 認知症のより適切な診断に焦点を当てた英国・韓国保健科学共同研究。

アメリカ、カナダ、日本、韓国など主要な国際的なパートナーとの協力関係がある。

28件のプロジェクトのうち、16件は国際協力基金から総額7,900万ポンドのファンディングを受け、これにはパートナーを組む先進国も相応の出資をする。12件のプロジェクトは、グローバル・チャレンジ研究基金から2億ポンドの支援を受ける。これらプロジェクトの管理は英国研究・イノベーション機構(UKRI)が行う。

[DW編集局]