[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
Innovate UK
元記事公開日:
2019/01/24
抄訳記事公開日:
2019/04/02

抗菌剤耐性に取り組む英・中のパートナーシップがファンディングを獲得

UK-China partnerships against antimicrobial resistance get funding

本文:

2019年1月24日付Innovate UKの標記発表の概要は以下のとおり。

英国政府が抗菌剤耐性(AMR)対策に取り組むための戦略を発表した日に、Innovate UKは、ヒトと動物の両方における抗生物質に耐性のある感染症の問題に取り組む2件の研究コンペティションの勝者を発表した。

保健・社会福祉省(DHSC)に代わって、Innovate UKは、AMR研究に2,000万ポンドの研究資金を助成する2件の研究コンペティションを実行した。これにはDHSCのグローバルAMRイノベーション基金(GAMRIF)と中国科学技術省(MoST)との間の二国間研究コンペティション、および中小企業研究イニシアティブ(SBRI)の一環としてのコンペティションが含まれる。

GAMRIFの英・中の研究コンペティションは、(いずれも人間の健康に重大な脅威となる)人間と動物の両方における抗菌感染に対処するための新たなイノベーションを支援する。採択されたプロジェクトは、英国の企業・研究機関と中国の企業・研究機関とのパートナーシップである。英国の援助資金1,000万ポンドが英国のパートナーに授与され、MoSTは中国のパートナーを支援して、総額6,000万元の資金を提供する。

これらのパートナーシップにより、両国いずれも同じ期間内に単独では実施できない新しい研究を実施することが可能になる。合計で14件のプロジェクトが選択され、今後3年間で実行される。これらのプロジェクトには、新規診断薬、治療薬、動物飼料などのさまざまな革新技術のほか、伝統的な漢方薬によって感染性細菌性疾患を治療又は予防するチャンスも含まれている。

さらに、ヒトにおけるAMRの解決策開発に向けて、SBRIの一環として英国の組織に1,000万ポンドの更なる助成がなされる。このコンペティションは、新しい治療法および感染の予防と管理という一連の2つの研究に焦点を当てる。産業界・アカデミアで選抜された13件のプロジェクトのうち、9件はAMRの研究を産業に転換する中小企業によって主導されている。

[DW編集局]