[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防科学技術研究所(Dstl)
元記事公開日:
2019/01/28
抄訳記事公開日:
2019/04/05

国防省がラップ・リブ型展開アンテナの開発に100万ポンドを投入

£1m injection into pioneering new space technology

本文:

2019年1月28日付国防科学技術研究所(Dstl)の標記発表の概要は以下のとおり。

ラップ・リブ型展開アンテナは、現在市販されているものよりも軽量で、より単純構造で、コスト競争力がある。このアンテナはオックスフォード・スペースシステムズ(OSS)によって英国で独占的に開発される。これによって英国は、飛行試験を経たパラボリック展開アンテナの能力を持つ欧州初の国になる。

軽量化されたラップ・リブ型展開アンテナは、少ない費用でより効率的に宇宙に輸送できることを意味する。打ち上げコストが高いこの業界では重要なことである。国防省(MOD)のファンディングにより、アンテナのサイズとその性能を高め、国防のニーズを満たすべく、OSSを支援する。

上記は国防・安全保障促進機構(DASA)が、Dstlおよび国防イノベーション基金と共同で、サプライヤとの間で最初に行った最大の契約である。

新しいアンテナは、高解像度の地球低軌道合成開口レーダ(SAR)画像のニーズを満たすために使用される。SARは、昼夜を問わず全天候型地球観測を可能にする。これは、民生用と国防用の両方のアプリケーションに独特の利点をもたらす。

この技術は、特殊なカーボン・ファイバー複合材で構成され、折り紙のエンジニアリング技術を利用して独自のコンパクトで展開可能なアンテナを作り出す。この結果、折りたたみ時の携帯性と展開性を容易にするためにコンパクトで軽量なアンテナが得られるが、大型のポップアップ式の傘のように、宇宙空間では数メートルまで広げることができる。

[DW編集局]