[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/02/13
抄訳記事公開日:
2019/04/08

カルリチェク大臣がSTEM教育の行動計画を発表

Mit MINT in die Zukunft!

本文:

STEM教育行動計画に関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

カルリチェクBMBF大臣は、ベルリン工科大学の学生研究室、「dEIn ラボラトリー」を訪問し、STEM(Science、Technology、Engineering Mathematicsの頭文字)教育行動計画について述べた。「効果的なSTEM教育はデジタル時代にあって不可欠なものである。検索エンジンの仕組みや、新しいビジネスモデルの開発を評価できるのは、アルゴリズムが何なのかを理解している者だけである。古典的な自然科学・工学、そして医学も人工知能の持つ可能性によって新たな推進力を得ており、STEMを熟知し、優れた教育を受けた若者を必要としている。すぐれたSTEM教育は個人にとっても、ドイツにとっても多くのチャンスをもたらすものである。STEM教育行動計画による新たな施策に5,500万ユーロを拠出する理由である」。

STEMとは自然科学、IT、工学および数学のことである。これまでのSTEM領域に関するBMBFの施策は非常に成功しており、「小さな研究者の家」イニシアチブや児童・青少年コンペティション「若者は研究する」の助成が挙げられる。STEM教育行動計画はこうした取り組みを強化するもので、特に、児童および青少年のSTEM教育、人材、女子児童や女性のチャンス、社会におけるSTEMの4領域に取り組む。

BMBFは10歳から16歳までを対象に、定期的に管理されたSTEM教育をオファーするよう助成している。STEM教育への幅広い、容易なアクセスはスポーツクラブを訪問したりあるいは音楽活動に参加するのと同じように当然のこととしてなされるべきである。BMBFの行動計画は、女子児童および女性がSTEM分野への関心を深め、これら領域においてより自信が持てるようにするため、総合的に強化していく。

連邦レベルのオンラインプラットフォームで、多様なSTEMイニシアチブに関する情報を安心して得ることができる。それはネットワークや技術移転活動のためのバーチャルな中央市場となり、優れたSTEMの実践が広まることが期待されている。

さらにBMBFは有効な、良質のSTEM教育についての研究を助成し、長期的な関心を生み出す取り組みを特定していく。

[DW編集局]