[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2019/02/04
抄訳記事公開日:
2019/04/09

複数年研究計画の策定作業の開始

Programmation pluriannuelle de la recherche : lancement des travaux

本文:

2019年2月4日付原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は以下のとおり。

国立科学研究センター(CNRS)創立80周年を記念して行われた講演の中で、フィリップ(Édouard Philippe)首相は、2019年末までに研究に関する複数年予算計画を定義するための作業部会を編成する旨発表した。

フレデリック・ヴィダル(Frédérique Vidal)高等教育・研究・イノベーション大臣によって策定されるこの複数年予算計画案は、研究プロジェクト、研究プログラム、研究室を資金支援するフランスの能力を強化し、研究者の仕事やキャリアの魅力を高め、提携研究やフランスのイノベーション・モデルを確たるものにする。

CEAは、政府が特定した次のような優先課題に関与している。

  • 魅力
    毎年、CEAでは、約400人の博士論文を準備する若い科学者を研究室に迎え入れ、100人のポスドク研究員や、900人近くの若者が研修を行っている。CEAはまた、60種類以上の専門職で年間1,500人以上の実習生受け入れを行っている。
  • 産業界との提携
    CEAは革新的な技術を開発し、それらを業界に移転している。今日、多くのCEA技術が我々の日常生活やビジネス界の一部となっている。2017年には、CEAの産業パートナーは600社以上を数え、そのうち350社以上が年間5万ユーロ以上の研究資金を拠出している。公共部門に外部委託されている民間セクター研究開発のうち47%は、CEAで実施されている。
  • イノベーションと技術移転
    2018年、CEAは、8年連続で、世界トップ100の革新的な公的研究機関の中にランクされている。CEAはスターアップ支援における主要な技術研究機関であり、その大部分は “Deep Tech”とされている。CEAによって設立された204社のうち38%が市場での資金調達を果たしており、その総額は約10億ユーロである。
  • 欧州プロジェクト
    2014年から2018年の間に発表された2354件のプロジェクトのうち、CEAの成功率は22.2%である。共同研究プログラム”H2020″の下で得られた助成金は、同期間に4億880万ユーロに達した。

[DW編集局+JSTパリ事務所]