[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2019/02/11
抄訳記事公開日:
2019/04/10

DARPAが仮想訓練環境のための新型高性能コンピューティング設計を推進

Architecting a New Breed of High Performance Computing for Virtual Training Environments

本文:

2019年2月11日付けの国防高等研究計画局(DARPA)による標記記事の概要は以下のとおりである。

将来の軍用システムのテスト・評価・およびトレーニングは、コストの上昇とシステムの複雑さ、ならびに軍用範囲の利用が制限されているために、ますます仮想環境で行われるようになる。仮想シミュレータは、現代の戦闘機パイロットの実世界での訓練を強化するためにすでに使用されており、AIを活用した技術のテストと訓練という厳しい要求に応えることに関しても大きな期待が寄せられている。しかしながら、現在のシミュレート環境では、従来のコンピューティングに頼っており、実世界の相互作用を正確に複製したり、物理的試験範囲のスケールをモデル化したり、またはより複雑なシステムの技術的要求を満たせるような十分な計算スループットとスピードを発揮できていない。

仮想テスト環境の開発を妨げている現在のコンピューティング制限に対処するため、DARPAはデジタル高周波(RF)戦闘空間エミュレータ(DBRE)プログラムを開始した。DRBEは、「リアルタイムHPC」またはRT-HPCと呼ばれる新しい種類のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の製作を目指している。これは、計算スループットとRF環境で高忠実度エミュレーションの生成が可能な極端に低いレイテンシー(待ち時間)とを効果的にバランスさせるものである。

DRBEは、世界初の大規模な仮想RF試験場を構築して、RT-HPCの使い方を実証する。これは、今日の複雑なセンサーシステムに対応するために必要な規模、忠実度、複雑さを実現し、国防総省(DoD)にとって有益な開発およびテスト環境を提供することを目的としている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]