[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2019/02/11
抄訳記事公開日:
2019/04/12

NAS会長らが研究政策審議会の創設を求める

NAS President and Colleagues Call for Creation of Research Policy Board

本文:

2019年2月11日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。

本日発表されたネイチャー(Nature)誌の論評において、全米科学アカデミー(NAS)のマルシア・マクナット(Marcia K. McNutt)会長らは、研究の公正性と質に関する米国の諮問委員会の創設を提起している。

提案されている研究政策審議会は、「信頼できる効率的な研究のための文化の創造と維持において、科学関係機関のリーダーや他のメンバーが支援を求めるにあたっての中心的なリソース」となりえるものである。優先事項には、著者記載に関する問題への対処、査読の質の向上、責任ある行動に関する研究者の教育、研究管理の合理化が含まれる。マクナット会長らは、過去25年以上に亘って全米アカデミーの複数の報告書が、研究活動に関連する問題に対処するための専用の場の創設を勧告していたことを指摘して(論評の共著者4名は、関連する報告書を作成した委員会の委員を務めていた)、このような審議会の設立は、遅きに失しているほどとしている。

研究政策審議会の創設に向けた第一歩として、全米アカデミーは、毎年恒例の4月の会議で科学の信頼性に関する本会議を開催する、と同コメンタリーは述べている。また、今年の後半に行われる2日間の関係者会議で、どのような形式の組織が必要なのか、何をすべきなのか、どのようなサポートが必要なのか、そしてどのような権限の下で運営するのかを決定することを提案している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]