2月13日付の商務省（DOC）による標記報道発表の概要は以下のとおりである。

本日、ロス（Wilbur Ross）DOC長官は他の連邦省庁とともに、ブロードバンドの展開を促進するための一体的な省庁横断の戦略を発表した。この取組みは、米国全土において信頼性の高い高速ブロードバンド接続の展開と導入を加速するためにあらゆる政策手段を動員するようにという、大統領の命令を実現するものである。本日大統領府から発表された報告書は、「米国ブロードバンド・イニシアチブ」（American Broadband Initiative, ABI）の概要を示している。本イニシアチブは、連邦政府の認可プロセスの簡素化、増設コストを減らすための連邦資産の活用、連邦政府の資金支援のインパクトの最大化を含む取組みである。

各州のブロードバンドの指導者とDOCとの会合において発表されたABIは、全米ブロードバンド地図を更新し、米国のどの地域でブロードバンド接続が欠けているのかを特定するDOCの作業と軌を一にするものである。

ABIは、連邦政府がブロードバンド・アクセスを拡大する方法について、以下のビジョンを示している。

• DOCの電気通信情報局は、そのBroadbandUSAウェブサイトに、ブロードバンドに関する認可情報のためのワン・ストップのコーナーを設ける。
• 農務省（USDA）は、6億ドルの新規ブロードバンド・パイロット・プログラムを展開し、ブロードバンド接続が欠如している農村地域でインフラを配備するプロジェクトに投資する。
• 内務省（DOI）は連邦政府所有地の上にある7,000以上の鉄塔の位置を示す地図を作製した。それは、無線および有線のブロードバンド・ネットワークを拡大しようとするサービス・プロバイダーが設備を配置するのに役立つ。
• 政府一般調達局（GSA）は、優先すべき市場、および、十分なサービスがされていない市場においてモバイル・アクセスを拡大するために必要な資産に関して、一般から意見を募集したところであり、これから連邦省庁と協力して、これらの市場への商業的なアクセスを簡素化する。また、同局は認可に関する諸申請のための共通の手続きを改定するとともに、申請書類のより迅速な処理にも取り組む。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]