[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2019/02/15
抄訳記事公開日:
2019/04/18

DOEがアルゴンヌ国立研究所に電池リサイクリング・センターを開設したと発表

Energy Department Announces Opening of Battery Recycling Center at Argonne National Lab

本文:

2月15日付、エネルギー省(DOE)の標記記事の概要は次のとおりである。

2月18日の「電池の日」に合わせ、DOEエネルギー効率・再生可能エネルギー(EERE)担当のダニエル・シモンズ(Daniel Simmons)次官は電池リサイクリング・センターをアルゴンヌ国立研究所に開設したと発表した。このセンターでは、リチウム電池技術から希少物質(コバルトやリチウムなど)を再利用、リサイクルすることを目的としており、使用済みリチウム電池から最大限の経済的価値を取り戻すため、費用対効果の高いリサイクルプロセスに焦点を置いている。

「民間企業、国立研究所、大学と協力しながら、電池リサイクリング賞とこの研究開発センターでは、リサイクルされた物質を回収し利用する革新的な技術を展開する。このような取り組みにより重要物質の海外依存度を減らし、米国の経済成長とエネルギー安全保障を強化する」とシモンズ氏は語る。

同時に発表されたのはリチウムイオン電池リサイクリング賞の公募開始である。先般、エネルギー省のペリー(Perry)長官により発表されたこの賞は、米国の起業家が、廃棄されたリチウムイオン電池を収集し、貯蔵し、運搬し、最終的にリサイクルするための、革新的な解決策を見つけることを奨励するものである。この賞は総額550万ドルで、コンセプトから試作品までの解決策の開発を加速させるために3段階のコンペティションに分けて支援される。

リサイクリング・センターと電池リサイクル賞の目標は米国のリチウム電池技術の90%を経済的に捉える技術と、収集した電池から主要物質の90%を回収する技術を開発することである。現在、リチウムイオン電池の収集・リサイクル率は5%未満である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]