[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/02/20
抄訳記事公開日:
2019/04/22
元記事の言語:
ドイツ語

専門大学のより国際化と、国際的認知度の向上をめざす

Mehr internationale Strahlkraft für Fachhochschulen

本文:

連邦教育研究省(BMBF)はDAAD(ドイツ学術交流会)を通じて専門大学の国際化を支援することとし、概略下記のような報道発表を行った。

ドイツにおけて専門大学に分類される応用科学大学(HAW)と専門大学自体をより国際化するとしてBMBFはDAADの新計画を支援する。“HAW.International“プログラムによって、これら学校は、研究や教育をより国際的なものとし、その認知度を欧州研究圏さらには圏外でも広め、グローバル化した労働界の課題に適切に対処できるように学生を育成する。

HAWは50年にわたって、イノベーション拠点ドイツのために人材を育成しており、経済界や社会的関係機関との密接な協力を保ちながら、実践に近い研究を行っている。HAWの最大の強みの一つは、学生が実際の現場に近い形で職業生活に備えることができる、ということである。

しかしこれまで大部分のHAWはドイツの大学(University)に比べ国際性に乏しいところがあった。これは特に人的資源の不足、教育に割く時間が多いことあるいは学生の流動性の低さなど、構造的な特性によるものである。そのことからHAW.Internationalプログラムでは応用科学大学に特化した措置を設定している。2022年までにBMBFは5,000万ユーロを用意する計画である。

カルリチェク大臣は「ドイツの応用科学大学はドイツの科学イノベーションシステムの宝である。特に記念となる今年は、HAWの国際的発信力を開花させるべきである。応用科学大学の国際化支援については連立協定で既に取り上げている。HAW学生の大部分が、たとえ職場がドイツ国内であったとしても、国際的な職業に就くからである。顧客、下請け、使用するソフトウエアでさえ、今日ではほとんどが日常的にグローバル化している。応用科学大学の卒業生にとっても同じであり、それに向けて準備が必要だ」と語った。

「応用科学大学はその高い専門性を有する卒業生によってドイツのイノベーション力に貢献し、世界で高く評価されている」と語るのはDAADのヴィンターマンテル会長。「新しいHAW.Internationalプログラムは、国際的な教育カリキュラム、専門的・文化的交流、そして世界的な大学協力を推し進める。これによって、HAWが将来の人材をより効率的にグローバルな労働市場に適応できるように支援し、同時にこの応用指向的な教育訓練モデルの国際的な認知度向上のために貢献する」と続けた。

カリキュラムは、共同研究や交換プログラムによって国際的なものとし、そのために大学、企業その他の社会的関係機関が協力する。同時に、教員のためのプログラムは、教員に他の国で、研究モデルや学習プログラムを使って参加する機会を提供し、看護、保健職業領域の高度化・専門化の取り組みを深め、そこで確認されたものをドイツの教育に利用する可能性をもたらすことになる。

HAW.Internationalプログラム

応用指向の研究および後継人材の育成は既に2005年にBMBFの「応用科学大学における研究」プログラムの中核となっていた。新たなHAW.Internationalプログラムによって、学生を将来のグローバルな労働市場に備えさせ、また国際協力によってHAWの訓練の質、研究力、イノベーション力を向上させようとするものである。

HAW.Internationalプログラムは学生や研究者の外国での留学、研究、実習の奨学金はもとより、ドイツ応用科学大学の国際化に関するモデルプロジェクトの助成も予定している。

[DW編集局]