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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防高等研究計画局(DARPA)
- 元記事公開日:
- 2019/02/19
- 抄訳記事公開日:
- 2019/04/22
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DARPAが新興病原性感染症の予防に向けて新たな取組みを開始
A New Layer of Medical Preparedness to Combat Emerging Infectious Disease
- 本文:
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2月19日付けの国防高等研究計画局(DARPA)による標記記事の概要は以下のとおりである。
DARPAは、2018年1月に公表した3.5年間の「新興病原体の脅威に対する予防プログラム(PREEMPT: PREventing EMerging Pathogenic Threats)」を支援する5つの研究者チームを選定した。
安全な実験室や模擬自然環境での研究を介して、PREEMPTの研究者たちは動物集団内でウイルスがどのように進化するかをモデル化し、潜在的介入の安全性や有効性を評価する。オートノマスセラピューティクス(Autonomous Therapeutics)社、フランス・パスツール研究所、モンタナ州立大学、英国・ピルブライト研究所(Pirbright Institute)、そして、カリフォルニア大学デービス校がPREEMPTに参画する。
2018年米国生物防衛戦略では、生物による脅威を検出し、封じ込めることが不可欠であることを指示しており、脅威への介入に関するバイオセキュリティリスクを評価・管理しながら、予防的措置を取ることを求めている。国防総省(DOD)にとっては、米国外の新興ウイルスの「ホットスポット」であり、また堅固な公衆衛生インフラを欠いている国々で活動する軍人に対してもこのような防御措置が求められる。
DARPAがPREEMPTのために選定したチームは、人獣感染の危険性を評価するために特定の疾患をモデル化し、プロセスにおける重要なボトルネックを介入の機会として特定し、異種間感染を防ぐための安全スイッチを組み込んだ動物や昆虫に焦点を絞った新奇の介入方法を開発し評価する。チームはフィールドから動物のサンプルを収集し、安全な生物学的封じ込め施設で分析を行う。またチームによっては、既存の保存されたサンプルやデータセットの分析も行う。DARPAは自然環境へのPREEMPT介入の放出については資金支援しない。
オートノマスセラピューティクス社は、CSIRO豪州家畜衛生研究所、海軍医学研究ユニット等とチームを形成し、高病原性鳥インフルエンザウイルスやコンゴ出血熱ウイルスを研究する。カリフォルニア大学デービス校は、国立衛生研究所(NIH)、プリマス大学等と共にラッサウイルスやエボラウイルスを研究する。パスツール研究所は、カンボジア、中央アフリカ共和国等の同研究所の国際パートナーで構成されるチームを率い、蚊媒介性アルボウイルスを研究する。モンタナ州立大学は、コロラド州立大学等と共にヘニパウイルスを研究する。ピルブライト研究所は、ノッティンガム大学とタルトゥ大学で構成されるチームを率い、デング熱、西ナイルウイルス、ジカウイルスを含むフラビウイルスの研究を行う。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]