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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立研究機構(ANR)
- 元記事公開日:
- 2019/02/20
- 抄訳記事公開日:
- 2019/04/25
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ANRがサルガッソ海藻の大量漂着の予防と対策に関する「SARGASSUM」プロジェクトの発足を発表
- 本文:
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2019年2月20日付国立研究機構(ANR)の標記報道発表の概要は以下のとおり。
2011年以来、カリブ海とメキシコ湾の沿岸地域は、サルガッソ海藻(ホンダワラ属)の大量漂着に直面しており、その規模と持続性が以前に比べて際立っている。藻類の分解は、大量のアンモニアと硫化水素の放出を引き起こし、その結果、ビーチの閉鎖や沿岸住民の避難を引き起こし、このように関係する地域は経済、環境、保健上危機な状況に直面している。
サルガッソ海藻の予防と対策に関する国家計画の一環としてこの状況に対処するべく、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)は、ANRに対して、環境・省エネルギー機構(ADEME)、グアドループの地方自治体、マルティニーク、フランス領ギアナ、およびブラジルの政府機関であるサンパウロ研究振興財団(FAPESP)およびペルナンブコ州科学技術支援基金(FACEPE)との共同プロジェクトの公募を委託した。知識の向上と、サルガッソ藻類の大量漂着に対する解決策の提供を目的とする。
本プロジェクト公募は次の4テーマを対象とする。
- サルガッソ海藻の特徴把握:生理学、遺伝学、生化学、形態学、個体群の特徴把握
- サルガッソ海藻群の形成と海上および沿岸でのその軌跡の予測
- サルガッソ海藻の海上での採集技術、地上での採集、革新的な処理プロセスと有効利用
- 陸上・海洋環境の両方に対するサルガッソ海藻流入の経済、保健、環境上の影響、ならびに国際的・地域的レベルでのこの現象の地政学的分析、 この現象の克服のための可能な地域管理戦略
[DW編集局+JSTパリ事務所]