[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2019/02/21
抄訳記事公開日:
2019/04/26

農薬代替品開発を目指す研究プログラムの公募が開始

Un nouveau pas en matière de recherche pour développer les alternatives aux produits phytosanitaires

本文:

2019年2月21日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

2018年7月に発表された「耕作と保護を新たな方法で」と題した優先研究プログラムは、第3次「将来への投資」プログラムから3,000万ユーロの助成を受ける。本研究プログラムの方針を定めた最近の報告書では、農業界の関係者との協力の下に、農薬製品の使用に代わる新たな実践方法の開発に向けて科学界が目指すべき明確で野心的なロードマップを提案している。

耕作される植物、それらの土壌との相互作用、雑草との相互作用、そして昆虫、真菌、ウイルスなどのそれらの攻撃者との相互作用に関する科学的知識はさらに深化・動員される。その目的は、作物、耕作地、地形のレベルで自然の防御メカニズムを刺激するために、生物多様性の力を活用することにある。

これらの非常に革新的な研究活動を遂行するために、上記報告書は構造的ツールの実装を提唱している。例えば、生物学的センサーと人工知能(AI)を組み合わせて、害虫の出現と発生をリアルタイムで監視し、それによって作物の育成管理を支援することが考えられる。無農薬農法への移行に伴い、農業従事者や住民のばく露の特徴を最も適切に把握し、最も懸念される農薬の代替物質となり得る物質の安全性を保証するのに役立つ参照インフラも開発または創設される。

政府および国立研究機構(ANR)は、国立農学研究所(INRA)および官・民の研究者と協力して、2019年6月に開始されるプロジェクト公募を特定・策定して順次実施する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]