[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2019/03/04
抄訳記事公開日:
2019/05/10

水素の製造とその利用に関するH2@Scaleイニシアチブに最大3,100万ドルの投資

Department of Energy Announces $31 Million in Funding To Advance H2@Scale

本文:

3月4日付けのエネルギー省(DOE)による標記記事の概要は以下のとおりである。

本日、DOEはH2@Scaleのコンセプトを推進するために最大3,100万ドルの資金支援を行うと発表した。H2@Scaleは、安価で信頼性が高い大規模な水素生成、輸送および貯蔵を行い、米国内の様々なセクターでの利用を目指すものである。

発電電力が負荷を上回っている時に電力を水素変換することで、電気分解装置は再生可能エネルギーの出力制限を減らして、グリッド(送電網)の安定化に貢献することができる。原子力のような既存ベースロード電源から生成された水素もまた、貯蔵され、分配され、様々な用途のための燃料として使用される。これらのH2@Scaleコンセプトの課題としては、価格、信頼性、そして新たな水素・燃料電池技術の性能がある。

H2@Scaleにおいて資金支援するのは以下のトピックである。
トピック1:先進水素貯蔵およびインフラに関する研究開発に最大900万ドル。水素輸送および貯蔵するための新規材料および水素インフラ用の部材の研究開発を含む。
トピック2:水素製造とその利用のための革新的概念に最大1,200万ドル。先進の水分解材料、安価な国内水素製造技術、追加収入源のための水素の同時製造、可逆性燃料電池技術等を含む。
トピック3:エネルギー生産・貯蔵・供給の統合システムに最大1,000万ドル。水素製造、貯蔵、流通、使用を含むシステム全体を統合・最適化する革新的な方法を含む。

コンセプト提案の締切は2019年4月8日、公募申込の締切は2019年5月29日である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]