[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2019/03/18
抄訳記事公開日:
2019/05/14

欧州イノベーション会議の設立に向けたパイロットプログラムに20億ユーロの投資

€2 billion to fast forward the creation of the European Innovation Council

本文:

2019年3月18日付欧州委員会の標記報道発表の概要は以下のとおり。

3月21~22日の欧州理事会のイノベーション、産業、および競争力に関する議論に先立って、欧州委員会は欧州イノベーション会議(EIC)設立に向けた重大な措置を講じる。現在試験段階にあるEICは、EUの次期研究・イノベーション・プログラム”Horizon Europe”の下で2021年から本格的に実施される。

欧州委員会は2017年にEICの試験段階を開始し、欧州で最も革新的なベンチャー企業や中小企業を特定して資金支援することを目的に、オープン・コンペティションや対面インタビューを導入した。それ以来、1,276件の非常に革新的なプロジェクトが、すでに総額で7億3,000万ユーロを超える支援を受けている。

欧州委員会はこのほど、EICの試験段階の残りの2年間を加速させるための重要な施策を発表した。

  • 2019年~2020年に 20億ユーロ以上のファンディング:
    イノベーション連鎖を網羅する「パスファインダー」プロジェクトで研究拠点由来の先端技術を支援する。「アクセラレータ」ファンディングでは、新興企業や中小企業を支援して、民間投資を引き付けることができる段階までイノベーションを開発し、スケールアップさせる。「アクセラレータ」ファンディングの下で、企業は最大1,500万ユーロの複合資金(助成金と融資・株式投資)にアクセスが可能となる。
  • 欧州委員会は、EICの試験段階を監督し、今後のEICの準備を行い、EICを広域的に援助するべく、15~20人のイノベーション・リーダーをEIC助言委員会に指名する。
  • 欧州委員会は、プロジェクト向けにフルタイムで実践的なサポートを提供するべく、新技術に関する一流の専門知識を持つ「プログラム・マネージャー」の第1陣を募集する。
  • 欧州委員会はまた、既存のEIC試験段階の下での総額1億2,000万ユーロのファンディングの対象として、追加選抜された新興企業および中小企業68社を発表した。これら企業は、例えば、ブロックチェーン・ベースのオンライン決済技術、新しいエネルギー効率の良いスクリーン、交通騒音対策の開発に当たっている。

[DW編集局]