[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立科学研究センター(CNRS)
元記事公開日:
2019/03/14
抄訳記事公開日:
2019/05/15

ジャン-リュック・ムレ氏がCNRSのイノベーション総局長に任命される

Jean-Luc Moullet nommé directeur général délégué à l’innovation du CNRS

本文:

2019年3月14日付国立科学研究センター(CNRS)の標記発表の概要は以下のとおり。

ジャン-リュック・ムレ(Jean-Luc Moullet)氏は、3月18日付けで、CNRS理事長アントワーヌ・プチ(Antoine Petit)氏により、イノベーション総局長に任命された。役割は、イノベーション、成果利用、技術移転に関して、組織全体の業務の管理・調整の強化を図るものである。ムレ氏はこれまで首相の下で、投資事務局の「産業」プログラム部長を務めていた。同氏はミシェル・モルティエ(Michel Mortier)氏の後任となり、イノベーション担当副局長として、CNRSの理事会メンバーになる。

5,600件以上のパテント・ファミリー、1,200件以上の有効なライセンス、CAC 40銘柄企業との21件の基本契約、1,400件以上の起業、140件以上のCNRS・企業共同研究組織、といったポートフォリオを備える CNRS は、クラリベイト・ランキングによれば、世界で最も革新的な公共団体の上位10団体の1つである。

ムレ氏は、エコール・ポリテクニークおよびパリ国立高等鉱山学校の卒業生で、50歳。行政職と民間企業での職歴を兼ね備えた同氏の経歴は、1993年にサントル地域圏知事の産業問題顧問として始まり、その後1997年から1999年にかけて財務省のエクイティ投資部に勤務した。その後、トムソン・テクニカラー(ThomsonTechnicolor)社で10年近くを過ごす。最初はシリコンバレーの新興企業との技術提携(1999年から2001年、サンフランシスコ)を設立し、その後映画の撮影後編集のための新しい技術サービス(ロサンゼルスで2001年から2004年まで)の実施に従事した。2004年、同氏はパリでトムソン・テクニカラー社の Software and Technology Solutions 事業の経営責任者になり、2009年まではル・マンの Sephiraグループの経営責任者を務めた。2010年には、国防大臣付きの産業問題顧問としてに公共部門に復帰した。2012年以降、首相の下で、投資事務局の「産業」プログラム部長を務め、「将来への投資」プログラムの内の130億ユーロのポートフォリオを担当していた。

[DW編集局+JSTパリ事務所]