[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/03/18
抄訳記事公開日:
2019/05/16

AIシステムのエネルギー効率改善を目的としたコンペティション「高エネルギー効率AIシステム」を立ち上げ

Mehr KI erfordert weniger Energie

本文:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)はイノベーション・コンペティション「高エネルギー効率AIシステム」をスタートさせることになり、下記のような報道発表を行った。

人工知能(AI)が活用され、多くのアプリケーションで利用されるためには、エネルギー問題に対処しなければならない。今日のAIシステムは、特にモビリティや安全性が最重要視されるアプリケーションを初めとして、多くの利用面であまりにもエネルギー消費が高い。大学や研究機関では、これを改善する方法についてたくさんのアイデアが生まれている。どの研究グループが、与えられた課題においてエネルギー消費が最も少ないAIシステムを創り出せるのかという競争に基づいたコンペティションによってこのアイデアという宝を発掘していきたい。

今日既にデータ処理は、非常に多くのエネルギーを消費をしている。特にモビリティや安全性が重要視されるAI利用においては、エネルギー効率の良いAIシステムなくしては、技術的基盤を欠くことになる。どのくらい改善できるのか、という目安は人間の脳にある。脳はエネルギー効率が著しく高い。脳におけるエネルギー効率の良いデータ処理によるひらめきが重要となっている。

「高エネルギー効率AIシステム」コンペティションの勝者には、コンセプトを産業界および利用者と共同で開発できるという、後続のプロジェクトが待っている。
飛躍的イノベーション庁設立にあたってBMBFは合計三つのパイロットプログラムによってこれまでの研究助成を超えた新しい方法の試験を検討している。後に続く二つのコンペティションと合わせ、技術的、社会的な重要性をもったイノベーション創出を助成する。

[DW編集局]