[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2019/03/08
抄訳記事公開日:
2019/05/22

エネルギー省が国際施設での核融合研究に3,000万ドルの助成

Department of Energy to Provide $30 Million for Fusion Research on International Facilities

本文:

2019年3月8日付の米エネルギー省(DOE)による標記発表の概要は以下のとおりである。

DOEは、「トカマク」として知られる国際核融合施設における磁気核融合エネルギー科学の実験的研究に3,000万ドルを助成する計画を発表した。この研究は米国の科学者によって行われるもので、欧州連合(EU)、韓国、その他の米国と二国間協定を結んでいる各国の既存の施設で実施されるものである。

この助成では、米国では利用できない機能を備えた施設における二国間研究を通じて、トカマク運用の物理学や技術の進歩に取り組む研究チームを支援する。

トカマクは強力な磁場を利用して高温プラズマをドーナツ形に閉じ込める技術で、磁気プラズマ閉じ込めに基づく核融合発電に向けた世界的な研究において有力な候補となっている。

国立研究所、大学、民間企業は、3年間の助成プロジェクトに応募する資格があり、査読に基づいて採択される。このプログラムで計画されている総資金額は3,000万ドルで、議会の予算に応じて後続年度の資金が支給される。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]