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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国宇宙庁
- 元記事公開日:
- 2019/03/22
- 抄訳記事公開日:
- 2019/05/24
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宇宙への投資が英国経済にもたらす幅広い利益
- 本文:
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2019年3月22英国宇宙庁の日付標記発表の概要は以下のとおり。
公的支出の1ポンドごとに、宇宙産業界の受益者にとって3〜4ポンドの価値が生み出され、英国経済にさらなる波及効果が広がる。宇宙への投資は、宇宙産業をはるかに超えて広がる新しい知識とイノベーションを生み出す。例えば、衛星は広範囲の経済活動を可能とするサービスを提供することで、英国にとって3,000億ポンド相当の価値がある宇宙産業を支援している。
最近実施された調査の報告書では、宇宙産業における波及効果を検証し、英国宇宙庁の資金支援を受けたいくつかのプログラムの効果を評価している。
● 複合型エアブリージング・ロケットエンジン(SABRE)
英国政府は、リアクション・エンジンズ(Reaction Engines)社の独自のSABREコンセプトの開発支援に6,000万ポンドの資金を約束した。これは、100分の1秒で流入空気を1000°Cから-マイナス150°Cまで冷却できる予冷式の熱交換器によって支えられている。この熱交換器は、極度の熱の管理の必要性を有する多くの市場で用途がある。例として、高性能自動車の冷却システム、産業用熱回収、バッテリー冷却システム、発電所の冷却システムがある。
● ExoMars
英国が火星探査機ロザリンド・フランクリン(Rosalind Franklin)の建造を主導して、火星で生命を探査するというミッション。このプロジェクトでは現在アルミニウム缶の製造に使用されている高度な溶接技術を開発し、原材料で12%、合計1億ポンドの節約となっている。
潜在的な波及効果としては、(英国のGDPに1,000万ポンドの貢献をする可能性がある)空港輸送用バギーの開発のほか、(英国のGDPに720万ポンドの貢献をする可能性のある)衛星測位やナビゲーション技術を利用できない地域のためのナビゲーション・センサーの開発などがある。
● よりスマートな政府向けの宇宙プログラム(SSGP)
これは、政府やより広範囲の公共セクターにおける宇宙製品・サービスの普及促進を目的とした英国宇宙庁のプログラムである。その一例が、レスター大学によって開発され、後に同大学のスピンアウト会社であるEarthSense社によって展開された”Air Quality Hotspot Mapper”プロジェクトである。
この波及効果には、交通公害に関する郵便番号レベルのデータを提供するBBCの”MappAir”サービス(基盤はEarthSenseデータ、無料で使用できる)などがある。このサービスは、開始後48時間以内に200万人のユーザーが使用した。
● 国家宇宙技術プログラム(NSTP)
これは宇宙技術を開発しようとしている組織に対して資金支援を提供する英国宇宙庁の国家的な能力向上プログラムである。このプログラムの第2段階では、120のプロジェクトが資金支援を受け、助成金の総額は840万ポンドであった。調査報告は、初期段階・概念実証段階から商品化の最終目標に向かって研究開発が進捗していることを裏付けている。
[DW編集局]