[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/03/29
抄訳記事公開日:
2019/05/30

AI made in Germanyのための有識者委員会設立

Internationale Expertise für "KI made in Germany"

本文:

3月29日カルリチェク大臣は11名の国際的なトップ研究者からなる委員会の設立を発表。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦政府の人工知能(AI)戦略の重要な要素は、AI研究センターの発展とネットワーク化である。BMBFは11名の国際レベル研究者からなる委員会に、このプロセスを専門的に支援するように委託した。同委員会の委員長にはライプニッツ協会のクライナー(Matthias Kleiner)会長を任命した。

カルリチェク大臣は、「“AI made in Germany“は国際的なブランドになるべきものである。我々はドイツにおける傑出したAI研究をAI研究センターによってさらに国際的に競争力のあるものにし、経済や産業とリンクさせていく。それ故、このネットワークの展開において、世界最先端の研究者が有する専門知識に期待する。長きにわたり、ドイツ科学システムの専門家と認められているクライナー教授を委員長として得られたことは非常な喜びである」と述べた。

AI研究センターは、ベルリン、ミュンヘン、ドレスデン/ライプツィヒ、ドルトムント/ボン、チュービンゲンに置かれており、これにザールブリュッケン、カイザースラウテルン、ブレーメン、ベルリンに拠点を置くドイツ人工知能研究センター(DFKI)が加わる。これらセンターは産業に特化したハブを持つネットワークにおいて、人工知能(AI)ナショナル研究コンソーシアムの中核を形成する。開発およびネットワークの更なる目標は、国際的に認知された研究センタ-を確立し、同時に研究成果の応用への移転を進めることである。センターが有する高度の学際性は、AIのポテンシャルを様々な領域で最適に利用するために重要である。

この立ち上げフェーズを見守るため、BMBFはフランス、イタリア、スペイン、オーストリア、英国、スイス、オランダから10名の研究者を任命し、彼らの専門的知識を人工知能の幅広いテーマに反映させようとしている。委員会は、研究センターおよびネットワークが世界的に高いレベルを維持するために構成を評価し、活動内容について勧告することを使命とする。
委員会メンバー:
Prof. Dr. Matthias Kleiner (Vorsitz)
Präsident der Leibniz-Gemeinschaft(ライプニッツ協会)

Prof. Dr. Luigia Carlucci Aiello
Sapienza Università di Roma, Italien(イタリア、サピエンツァ大学)

Prof. Dr. James Crowley
Institut national de recherche en informatique et en automatique (INRIA), Frankreich(フランス、国立情報学自動制御研究所)

Prof. Dr. Dirk Helbing
Eidgenössische Technische Hochschule (ETH) Zürich, Schweiz(スイス、ツューリッヒ工科大学)

Prof. Dr. Andreas Holzinger
Medizinische Universität Graz und Technische Universität Graz, Österreich(オーストリア、グラーツ医科総合大学およびグラーツ工科総合大学)

Prof. Dr. Holger H. Hoos
Universiteit Leiden, Niederlande
(オランダ、ライデン総合大学)

Prof. Dr. Ramon Lopez de Mantaras
IIIA – Institut d’Investigació en Intel.ligència Artificial, Spanien
(スペイン、人工知能研究所)

Prof. Dr. Peter Pietzuch
Imperial College London, Großbritannien(インペリアル・カレッジ・ロンドン)

[DW編集局]