[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/04/05
抄訳記事公開日:
2019/06/10

石炭地域の発展のための未来イニシアチブに2.4億ユーロの投資

Die Zukunft der Braunkohleregionen mit Forschung und Innovation gestalten

本文:

連邦教育研究省(BMBF)は「成長、構造改革、雇用」委員会の勧告を実行に移すこととし、概略下記のような報道発表を行った。

BMBFは「成長、構造改革、雇用」委員会の勧告を実行することとし、州と共同で指針となる研究活動を選考した。

カルリチェク大臣は、「これまで石炭産業に依存していた地域と共同でその将来を形成していく。研究、教育、イノベーションはこれら地域での企業の成功と生活の質を保証してくれるものである。それ故、州政府と共に生きがいのある、経済的に安定した地域のために10の未来イニシアチブ(保健モデル地域、3Dラボ、μSensoricイノベーションキャンパス、人工知能のニューロインスパイアードテクノロジー等)をスタートとさせる」と強調した。

この緊急計画のために2億4,000万ユーロが用意されている。その内、7,000万ユーロ強が人工知能、再生可能エネルギー、バイオエコノミー、デジタル化および医療の領域に投資される。これによりBMBFが中心となって石炭地域の未来を形成していくことになる。

ヘルムホルツやフラウンホーファー等の研究組織と共同で、BMBFは州と力を合わせて、これらの地域に新たな先端研究所を設立していく。これらの研究所はシステム・エネルギー研究の領域だけでも短期的に200以上の雇用を生み出す。地域の競争力はまた重要な未来フィールドを推進することによって強化される。このことは特にバイオエコノミーおよび人工知能の研究に当てはまるもので、これに関しては今日既に企業との密接な協力関係がある。加えてラウジッツでは、保健ケアモデル地域の立ち上げが支援されている。全てのイニシアチブに言えることは、研究が地域の長期的構造発展にとって、大きな成長への後押しとなっているということである。

既に評価されている計画については現在更に拡大されており、できるだけ早期に開始される。緊急計画は2021年までとされており、石炭地域の強化に関する独自の法律を制定することで、更なる研究プロジェクトを立ち上げ、進行中の措置も制度化されることになる。

[DW編集局]