[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2019/04/08
抄訳記事公開日:
2019/06/11

がん発見に役立つ天体観測技術を応用したポータブル3D医療用X線装置の開発

Stargazing technology used to spot cancer

本文:

2019年4月8日付英国宇宙庁の標記報道発表の概要は以下のとおり。

がんは伝統的な2D X線では見逃されることが多く、病気がさらに進行して治療が困難になった時点で初めて発見されることもある。

このたび、遠くの銀河の星の研究に使用される技術を基盤として、先駆的なポータブル3D医療用X線装置の開発を行う専門家に対して、英国宇宙庁から100万ポンドの助成金が授与された。

この装置により、医師は腫瘍の成長が疑われる部位について、より総合的な視点で見ることができ、より効果的な治療や早期診断に役立つ。小型化され、携帯可能で、衛星を介して接続されるので、このキットを使用して医師は自分の診療所で患者をスキャンすることができ、患者はX線やCTスキャンの検査で込み合う病院を訪れる必要性が少なくて済む。

このスキャナーは宇宙向けに開発された技術に依存している。これらの技術は、イオン・スラスタで以前に使用されたシリコン・ウエハー上にエッチングされた電界エミッタや、欧州宇宙機関(ESA)の「XMMニュートン」ミッションのようなスター・マッピング宇宙船に採用されたX線光学機器などである。

[DW編集局]