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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2019/04/08
- 抄訳記事公開日:
- 2019/06/12
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デジタル化の重要技術である高信頼性エレクロトニクス
- 本文:
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カルリチェク大臣が高信頼性エレクトロニクス“made in Germany“の必要性を強調した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
デジタル化が進む世界において存在感を示すのが、エレクトロニクスである。自動車の自律走行や医療などの安全性が問題となる領域において中心的要素となっている。そこで信頼できるエレクトロニクスが必要となる。
カルリチェク大臣は、「ドイツと欧州において、デジタル化を実現するには、信頼できるエレクトロニクスが必要である。」と強調した。信頼できるとは、エレクトロニクスとは何かを知らなければならない。また極めて重要なコンポーネントの入手および供給を確保することは、Industrie 4.0拠点ドイツ全体はもとより、自律走行あるいはスマートな医療技術などの具体的応用をも確かなものとする。
「我々の繁栄は信頼できるハイテクの上に築かれている」とも発言。また、信頼できるエレクトロニクスはドイツの社会に相応しいものである、とも語り、「技術製品が機能することが重要ということであれば、“made in Germany“は重要な品質証明となる。ドイツの強力な産業に国際競争力を与えている多機能のエレクトロニクスについても当てはまる」と述べた。
既存のものを新たな技術と結びつけることにイノベーション国であるドイツは成功しているが、これは僅かな国々に限られている。Industrie 4.0によって、ドイツは実績のある産業とデジタル化のチャンスを有効に結びつけ、産業をデジタル時代に導いていることが証明されている。
Industrie 4.0により価値が変化し、新たな基幹技術が重要性を増している。デジタル化された産業では研究集約的なエレクトロニクスが重要となっており、機械工学、医療、産業設備、重要インフラあるいは自動車、さらには自動車の自律走行において不可欠なコンポーネントとなっている。
デジタル化の次段階のための信頼できるエレクトロニクス“made in Germany“によるチップセキュリティアーキテクチャー構築は、BMBFのデジタル戦略イニシアチブの目標の一つである。デジタル戦略に含まれるものとしては、デジタルヘルス、未来都市および地域の気候および環境モデル、学校デジタル協定、IoTの欧州プラットフォーム、国家研究データインフラ等が挙げられる。
これらのイニシアチブと数多くの既存プログラムにより、基本的な信念をもってBMBFデジタル戦略を具体化し、一貫した目標を有する5つの目標領域に構造化している。BMBFは同戦略によってデジタル化の積極的実現、21世紀における優れた教育、より優れたデジタルスキル、デジタル化されネットワーク化された大学や研究機関、優れた研究、オープンなイノベーションと起業の文化に寄与していく。
[DW編集局]