[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国科学・イノベーション・ネットワーク(SIN)
元記事公開日:
2019/04/16
抄訳記事公開日:
2019/06/18

パリの英国大使館で行動科学に関する初の英仏2国間ワークショップを開催

SIN France organises first UK-France bilateral workshop on Behavioural Science at Paris British Embassy

本文:

2019年4月16日付在仏の英国科学・イノベーション・ネットワーク(SIN)の標記発表の概要は以下のとおり。

在パリ英国大使館のSINチームは先ごろ、英国大使公邸で「科学を通じて行動に影響を与える:英仏の展望」と称したワークショップを開催した。このワークショップの目的は、学術的・政策的レベルで対話を確立し、知識と経験を共有し、英国とフランスの専門家間の協力を促進することであった。

● ゲノム研究

英国とフランスは2017年という早い時期に、科学と医療のこの革新的な領域で共同作業を開始した。前回の英仏首脳会議(2018年1月)においてGenomics England社(英)と生命科学・医療研究連盟(Aviesan)(仏)は共同文書に署名し、ゲノム医学と研究協力を促進するべく新技術に向けた共同研究を共同で資金支援することにした。このパートナーシップは更に強力となっており、現在、双方が今後数か月以内の覚書締結に向けて作業をしている。

● 医療データ

英・仏双方とも、医療研究および研究開発コミュニティ全体のデータへのアクセスを国の優先課題としている。SIN(在仏)は、両国の関係当事者に働きかけて、より革新的で効率的な医療システムを構築するように工夫された分野で、対話の確立し協力の可能性を追求している。

● 行動科学・社会科学の医療への適用

公共政策決定における行動科学とエビデンスの活用は、ここ数年で英・仏双方で劇的に発展した。英国では、公衆衛生改善研究ネットワーク(PHIRN)、イングランド公衆衛生局行動インサイト、(行動科学を公共政策に適用することに特化した世界初の部門である)行動インサイト・チーム(BIT)が、医療における政策試行の歴史を有する確立された組織である。イングランド公衆衛生局もBITも、パリのワークショップに参加した。フランスでは、政府が省庁間公共改革局内に行動科学部門を設置した。その部門の最初のプロジェクトの1つが、抗生物質の処方と消費を減らす目的での行動科学の適用である。

[DW編集局]