[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2019/04/16
抄訳記事公開日:
2019/06/19

2017年のフランス在住企業の国内研究開発支出は330億ユーロ(暫定予測値)

Les dépenses de R&D des entreprises en 2017 (données provisoires)

本文:

2019年4月16日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

フランス在住企業の国内研究開発支出(DIRDE)は、暫定予測値によると、330億ユーロに達した。

DIRDEは、2017年にさらに増加(1.5%増)したが、前年の伸び(1.9%増)をわずかに下回った。国内総生産に対するDIRDEの割合は1.44%で、ほとんど変化がない。航空業界や製薬業界における減少など、DIRDEが産業界で停滞しているとしても、サービス業界では逆に8%伸びている。研究開発要員数は3%を超える伸びで、DIRDEに比べると活力がある。研究者数の増加は特に大きく、5%以上である。

研究に関わる産業部門の上位3部門(自動車、航空宇宙、製薬)が、DIRDE全体の33%を占めている。自動車業界の国内研究開発支出は、2017年も増加を続けた(2016年の2.2%増の後、1.1%の増、つまり44億ユーロ)。航空宇宙産業では、DIRDEは引き続き減少(2016年の1.2%減に対して2017年は4.4%減)し、34億ユーロであった。製薬業界の研究開発支出は減少し続け(2015年は1.3%減、2016年は前年度並み、2017年は0.3%減)、30億ユーロとなった。

サービス業界の研究開発支出は依然として非常に活力があり、2017年は金額で7.8%増(2016年は5.9%増)で、81億ユーロに達した。特に、専門的、科学的、技術的活動におけるDIRDEは急激に増加した(+ 13.0%)。電気通信業界の DIRDE は再度減少(2017年は1,4 %減)した。

研究者数は、研究開発人員全体数よりも伸び率が高い。2017年にフランスに拠点を置く企業は研究開発活動においてフルタイム換算で、26万5,500人を雇用している。研究開発人員は、2016年は1.5%増で、2017年は3.8%増となっている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]