[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/05/03
抄訳記事公開日:
2019/06/24

2018年に「ドイツ奨学金」を受ける奨学生数が約5%増加

Deutschlandstipendium erreicht mehr Studierende

本文:

連邦統計局が「ドイツ奨学金」による奨学生が増加したことを発表。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

「ドイツ奨学金」による奨学生が大幅に増加し、2018年には全国で2万7,229人が奨学金を受けた。連邦統計局が5月3日に発表したデータによると大学で奨学金を受ける学生数は前年度比で約5%増加した。才能ある若者の支援を目的とした民間の篤志家は7,800人を超えて、対前年度比約4%の上昇となっている。民間資金提供者からの資金額は2017年の2,690万ユーロから2018年の2,810万ユーロへと増加した。2018年、学生の約1%が「ドイツ奨学金」を受けたことになる。奨学金の対象となった学生の各州の割合については、ザールランド州(約1.6%)、次いでザクセン州(約1.2%)、ブランデンブルク州(約1.1%)となっている。

カルリチェクBMBF大臣は、「ドイツ奨学金はドイツ最大の官民教育パートナーシップであり、有望な才能ある若者のために、社会的出自や在籍する大学の所在地と関係なく、支援を活性化するものである」と語り、「この奨学金制度の利用者はますます増加し、活気あるネットワークの恩恵を受けている。多くの民間の資金提供者に対し、改めて感謝する」と述べた。

ドイツ奨学金では、学生は収入とは関係なく、月額300ユーロの支援を受ける。資金負担は、民間の篤志家と連邦政府がそれぞれ折半する。2011年のプログラム開始以来、大学側は2018年までに約1億6,800万ユーロの民間資金を動員している。

奨学金の授与に当たって大学は優秀な成績のみならず、社会的な取り組み、個人的なパフォーマンス、および社会的・家庭的状況を考慮する。この、ドイツ奨学金における個人能力の総合的な理解によって才能ある若者に教育のチャンスが提供されている。

[DW編集局]