[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2019/04/24
- 抄訳記事公開日:
- 2019/06/25
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人工知能研究に関する3IAプログラムに4か所を選出、更に2件のプロジェクトを公募予定
- 本文:
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2019年4月24日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
2018年3月29日に大統領が発表した人工知能国家戦略の一環で、政府は2018年11月28日に研究に特化した野心的な国家プログラムを立ち上げた。10億ユーロ強の本プログラムの枠組みの中で、政府は、AIに関する全てのフランスの潜在能力を動員する手段として、少数の学際的人工知能研究機関(3IA)で構成するネットワークの創設と併せて、博士課程院生を支援する非常にハイレベルの講座プログラムの創設を検討した。
上記に関して、3IAの名のもとに研究・教育・イノベーションの候補を募るべく、昨年7月に関心表明公募が発表された。国立研究機構(ANR)が実施したこの公募の結果、グルノーブル、ニース、パリ、トゥールーズの4か所が3IAプロジェクトに予備選出されたとの発表に至った。各々のプロジェクトについて詳細な調査がなされた後、国際審査員は3IAプログラムの運営委員会に対して、これらの4つのプロジェクトの指定を推奨した。
これら4か所の3IAは、当初4年間の指定を受ける。これには第3次将来への投資プログラム(PIA3)の優先研究プログラムの下で、最低でも7,500万ユーロが動員される資金支援を受ける。官民のパートナーが少なくとも同等の負担をする共同資金支援を考慮に入れると、3IAがその研究・教育・イノベーション・プログラムの実施のために動かす資金は少なくとも2億2,500万ユーロになる。
3IAの施策に加えて、人材の発掘・育成に関してAI研究国家プログラムを側面的に補完するべく、今後数日以内に次の2件のプロジェクト公募(各々約2,000万ユーロ)がANRによって開始される。
- 個々のAI講座に関するプロジェクト公募博士課程プログラムに関するプロジェクト公募
訳者注)また、国立科学研究センター(CNRS)の2019年4月25日付発表によると、CNRSは上記4か所の3IAのいずれにおいてもパートナーとなっており、多数のCNRS研究室が各プロジェクトの実行パートナーと緊密に連携している。CNRSの貢献は、人工知能の中核をなすコンピュータ・サイエンスや数学において特に顕著であるが、人文・社会科学のほか、環境・輸送・移動手段・医療分野における応用関連でも同様である。
[DW編集局+JSTパリ事務所]