[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 財務省
- 元記事公開日:
- 2019/04/30
- 抄訳記事公開日:
- 2019/06/26
-
国際FinTech会議におけるハモンド財務大臣の講演
- 本文:
-
2019年4月30日付財務省の標記発表では、国際FinTech会議におけるハモンド財務大臣の講演禄全文を掲載している。以下はその概要である。
世界のFinTech競争において、英国はすでに強力で持続的な利点をいくつか有している。また世界中からFinTech起業家を誘致するべく今後のオファーを展開していく上で、そのような強みを活かす取り組みを行う。
第1に、最大の問題の1つが能力と人材の確保であり、多くの人々が抱いている疑問は、EU離脱によってそれがどうなるかということである。(EU域内の)移動の自由が終了したとしても、英国は世界中の人材に対して依然として開かれている。今年初めに開始した新しい「スタートアップ・イノベータ」ビザと併せて、今秋からは博士号レベルの人材に対してはビザの制約を完全に免除する。政府は移民白書で今後の移民制度の枠組を定めており、出身国がどこであっても英国経済が必要とする能力を有する人材を誘致することに重点を置いている。したがって英国は引き続きEU全土から人材を誘致するが、それを超えた地域からも同様の人材を誘致する。しかし自国で育成された素晴らしい人材の供給源も有しており、その強化に向けた投資も行っていく。
第2の柱は、ロンドンをFinTechの真のグローバル・ハブ(FinTech におけるグローバルなリーダー)にすることである。すでに香港、オーストラリア、シンガポール、韓国、中国とFinTechブリッジを確立しており、各国政府・規制当局が、市場をまたがってFinTechの成長と投資を支援するべく協力することを約束している。またFinTech企業が英国を世界中の市場にアクセスするための基地として使用していることで、すでにそのメリットを実感している。2月には初めての英・印FinTech対話が行われ、また首相は史上初の英国・アフリカFinTechパートナーシップを発表した。
第3に、金融サービスの世界において、最も成長やイノベーションが促進される規制環境の構築に取り組んでいる。
[DW編集局]