2019年5月2日付高等教育・研究・イノベーション省（MESRI）の標記発表の概要は以下のとおり。

学生起業を支援する「起業家精神」計画がフレデリック・ヴィダル大臣によってこのほど発表された。本計画は学生起業を今後数年間の優先課題にするという大臣の意向を反映したもので、起業家教育の機会を増やし、在学中の起業プロジェクト実施を奨励し、学生起業家によって発揮される能力についての認識を向上させるものである。

ここ数年、高等教育における学生の起業を促進する次のような重要施策が実施されてきた。

• イノベーション、技術移転、起業を目的とした学生拠点（PEPITE）の30拠点
• 起業プロジェクトに携わる学生または最近の卒業生に対する国家認証学生起業家資格制度（SNEE）
• 教育モデルに組み込み可能なモジュールを通じた起業・イノベーション文化の普及策
• 学生起業に対するPEPITE賞

上記の施策の実施にもかかわらず、PEPITE 施策は各地域で不均一に展開されたままであり、現状では学生に起業家精神を大規模に教育するには至っていない。したがって、起業家教育を拡大し、在学中の起業プロジェクト実施を奨励し、学生起業家によって発揮される能力に関する認識向上を図ること、それが「起業家精神」計画の意図するところである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]