[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2019/05/06
抄訳記事公開日:
2019/07/01

新規の先駆的治療法の開発に向けて、政府が医療データへのアクセス方法改革を支援

Investment to transform access to data to help pioneer new patient treatments

本文:

2019年5月6日付ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記報道発表の概要は以下のとおり。

科学者による医療データへのアクセス方法の改革計画が、政府の産業戦略による3,700万ポンドの投資によって支援される。これは患者にとってより迅速な新規治療法や各疾患の新規治療法の先駆的開発を目的としたものである。

「デジタル・イノベーション・ハブ」として知られる英国各地の新たな拠点により、科学者やイノベータが国民保険サービス(NHS)、大学、介護施設からのデータにアクセスして、より効率的な臨床試験を実施することが可能となる。これらの拠点では、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのNHSなどの、いくつかの英国の大手医療機関の一か所から初めてデータにアクセスできるようにする。これによって専門家は一般的に知られた多くの疾患の背後にある要因を研究し、治療法の発見に役立つデータの傾向を特定することができる。プライバシーの保護のため、情報は匿名化、暗号化のプロセスを通る。

英国全土で10件のプロジェクトからなる300万ポンド規模の試験が進行中である。マンチェスターではすでにペースメーカーと除細動器を埋め込まれた患者が、悪化の兆候を早期に検知して入院を防ぐべく、その医療データのリアルタイム分析を受けている。マンチェスター王立診療所で治療を受けている約1,000人の心不全患者は、すでに自身の健康状態の情報を収集するペースメーカーあるいは除細動器などの植込み型装置を付けている。各プロジェクトの臨床チームは、データを使用して早期に悪化の兆候を検知し、患者の治療に変革をもたらした

[DW編集局]