[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2019/05/06
抄訳記事公開日:
2019/07/02

2019科学年の展示船「MSサイエンス号」がツアーに向けて出港

Mit Künstlicher Intelligenz die Zukunft gestalten

本文:

2019科学年「人工知能(AI)」の一環として全国を巡る展示船が出港。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

2019科学年に、人工知能(AI)に関する参加型巡回展示を備えた、全長100メートルの内水航行船「MSサイエンス号」がドイツおよびオーストリアのツアーを行う。5月16日にベルリンを出港し、その後、同展示船はドイツ27都市とオーストリア4都市を回る。入場は無料。

テーマは、AIがコミュニケーションや労働環境をどのように変えるのか。人間一人一人と社会における共同生活にどのような影響を及ぼすのか。AIシステムにどのような制限が必要なのか、等である

MSサイエンス号は「2019科学年-人工知能(AI)」の展示会では、AIの可能性について理解を促進し、既に日常生活においてAIがどのように利用されているのかを明らかにする。訪問者はAIが何をできるのかを体験できる。例えばAIをトレーニングしたりシミュレートした走行で自動運転を行ったりできる。またクイズ形式でAIの専門家と初心者を招待し、彼らのAIに関する知識をテストすることもできる。

カルリチェク大臣は出港にあたり、「AIは我々の経済および進歩の原動力であり、日常生活を楽にすることができる。どのようにAIによって未来を築くのかは我々の自身の手の中にある。常に人間の役に立つことを中心に考える。様々な分野の科学者がこれを成功させるために取り組んでいる」と語った。

対話における科学(WiD)の2019年総会の議長クライナー教授(Prof. Matthias Kleiner,)は、「展示船MSサイエンス号はかつて石炭輸送船であったが、18年前から様々な展示をドイツ各地で行ってきた。アカデミアは、この共同プロエジェクトによって、大小各都市で研究の現状に関して人々と対話することができると語った。

BMBFの委託によりWiDと複数の研究機関が展示を実現した。フラウンホーファー協会、ヘルムホルツ協会、ライプニッツ協会、マックスプランク協会傘下の研究所、ドイツ研究振興協会(DFG)が行うプロジェクト、大学、その他の機関等から展示品が寄せられた。展示会は12歳以上向けで、展示船のデッキでは多くの寄港地で、討論会、研究者と共に行う展示物見学、映画の夕べが催される。

[DW編集局]