[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
原子力廃止措置機関(NDA)
元記事公開日:
2019/05/10
抄訳記事公開日:
2019/07/03

原子炉廃炉の技術的課題に取り組む研究プロジェクトに940万ポンドのファンディング

£9.4 million research projects tackle technical challenges

本文:

2019年5月10日付原子力廃炉措置機構(NDA)の標記発表の概要は以下のとおり。

英国の初期の原子力施設における技術的課題のいくつかに取り組み、放射性廃棄物を処理するための940万ポンドのイニシアチブの一環として、一連の新しい研究プロジェクトが現在進行中である。

TRANSCEND(原子炉廃炉措置のための変革的科学・工学)コンソーシアムには、今後4年間に行われる多岐にわたる専門的研究に、11大学と産業界の専門家が一体となって、40名以上のポスドク研究者と博士課程の学生が参加している。

NDAの17か所の原子力施設の解体作業が進むにつれて、他の核物質と併せた放射性廃棄物の扱い方や、一度処理・梱包され、長期にわたって保管された後に放射性廃棄物がどのように挙動するかについての理解など、多くの課題が生じている。一部の問題は早くから予想されていたが、予見できなかったものもある。

TRANSCEND に対するファンディングは、核兵器機関 (AWE)、低レベル廃棄物処分場(LLWR)、NDA、国立原子力研究所 (NNL)等各機関・企業からの追加支援と併せて、工学・物理科学研究会議(EPSRC)から460万ポンドの中核助成金を受けている。

TRANSCENDプログラムは、業界が直面している基本的な技術的問題のいくつかに取り組むことのほか、今後数十年において不可欠になるであろう高度な専門能力の獲得を目的としている。

研究テーマはコンソーシアムのスポンサーによって合意されており、NDAの主なテーマである「統合的廃棄物管理」、「原子力施設の廃止措置と修復」、「使用済み燃料と核物質」を反映したものである。

[DW編集局]