[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア大統領府
元記事公開日:
2019/05/17
抄訳記事公開日:
2019/07/09

プーチン大統領が「メガ・グラント」助成金獲得の若手科学者らと会見

Meeting with mega-grant recipients and young scientists

本文:

2019年5月17日付ロシア連邦大統領府の標記発表では、会見における大統領の冒頭挨拶の内容を報じている。概要は以下のとおり。

大統領プログラムはロシア科学財団の設立と並行して始まった。本プログラムの主な目的は、若い科学者がその潜在能力を発揮し、チームを組織し、自らの長期的プロジェクトを実行するのを援助することにある。

「メガ・グラント」およびロシア科学財団の両プログラムのいずれも、コアとなる原則に基づいていることが重要である。すなわち資金の持続性のほか、専門家による評価や研究成果自体に対する今日の厳しい要件を備えていること、科学技術の優先領域に確実に焦点を当てること、そして戦略的イノベーション課題へ取り組むことなどである。

ロシアの科学は若手の活力を高め、より競争力を持つように成長させている。ロシアでは新たな科学地図が形成されつつある。モスクワやサンクトペテルブルグだけでなく、その他多くの都市でも強力な科学研究・教育機関が急増している。これには、ニジニ・ノヴゴロド、パーマ、チュメニ、エカテリンブルク、ロストフ、サラトフ、イルクーツク、クラスノヤルスク、セバストポールなどが含まれる。これらの都市の研究機関職員の約60%が39歳未満の科学者である。

カザン、トムスク、カリーニングラード、エカテリンブルクでは、若い人々が研究グループを組織し、有望な新しい分野(環境分野や医療分野など)で活動している。また、2019~2027年に遺伝子技術の開発を目指す連邦研究プログラムでは、当地(ソチ)に対する大幅な支援を予定している。

ロシア各地域での科学者の活動に必要な研究能力の強化と最新の環境の創出に継続的に取り組む。すでに今年には最初の科学・教育センターがベルゴロド、ケメロヴォ、ニジニ・ノヴゴロド、ペルミ、チュメニに開設される。我々はこれを、この種の問題に付きまとう過度な事務的手続きを排除して、できるだけ迅速に行う。

科学研究機関や大学の機器基盤のグレードアップはすでに始まっている。メガ・サイエンス・クラスの施設の展開は引き続き行われており、これらは、ロシアだけでなく各国からやってくる研究者を知的に引き付ける磁石になることが期待される。

[DW編集局]