[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国原子力公社(UKAEA)
元記事公開日:
2019/05/14
抄訳記事公開日:
2019/07/09

財務大臣が核融合エネルギーの明るい未来に期待

The Chancellor sees a bright future for fusion energy

本文:

2019年5月14日付英国原子力公社(UKAEA)の標記発表の概要は以下のとおり。

核融合エネルギーは、今後数十年間のうちに変革的で、豊富で、クリーンで安全な新しい電力源となる。

財務大臣はUKAEAの新しいMAST Upgrade核融合実験装置(トカマク型核融合炉の核融合実験施設)を視察した。この装置は、今年後半に作動すれば、将来の核融合発電所に向けたよりコンパクトで効率的な道筋を研究し、将来の核融合炉からの熱排出の課題に取り組むことになる革新的な装置である。

同大臣はまた、UKAEA配下のRACE(困難な環境における遠隔適用業務センター: Remote Applications in Challenging Environments)で行われている最先端ロボット研究を視察した。これは英国の産業界と密接に協力して将来の発電所向けの遠隔保守システムの設計を目指すものである

UKAEA CEOのイアン・チャップマン(Ian Chapman)教授は、英国の産業戦略およびクリーン成長戦略の一環として、核融合電力の電力網への供給や、数兆ポンド規模の世界市場を狙った発電所の設計・建設といったUKAEAの構想について説明した。

[DW編集局]