[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2019/05/16
抄訳記事公開日:
2019/07/10

国立研究機構(ANR)と国防イノベーション庁(AID)が協力協定に調印

Signature d’un accord de coopération entre l’Agence nationale de la recherche et l’Agence de l’innovation de defense

本文:

2019年5月16日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

ANR と国防イノベーション庁(AID)は2019年5月9日、国防イノベーションラボに関する4年間(2019~2023年)の一般協力協定を締結した。この協定は、ANRと(当時の国防省)軍事装備総局(DGA)が民生軍用デュアルの研究に資する目的で2006年に開始した協力関係を拡張したもので、フランスにおける研究の相乗効果と、その社会・経済界への効果の促進を狙ったものである。

特に、ANRが運営しAIDが資金を拠出・支援するプロジェクトを通じて、軍事省に関連する技術的解決策につながり、今後の国防システム開発の機会をもたらす可能性のある知識が創出される。

このような状況下でANRとAIDは、共同プログラムを策定し、多様な技術的成熟度を有した新規プロジェクトの出現を強化するという目標を掲げて、戦略的提携に合意した。

2011年と2013年には、ASTRIDプログラム(技術的成熟度レベル(TRL)が1~4の国防・イノベーション研究業務の具体的支援)およびASTRID Maturationプログラム(TRLが3~6)が実施された。(ANRが契約した)250件以上のASTRIDプロジェクトおよび40件のASTRID Maturationプロジェクトは、軍事省からそれぞれ7,800万ユーロと1,900万ユーロの資金支援を受けた。

上記2件のプログラムに加えて両機関間の提携は、ANRの特定のチャレンジ(※)や包括的プロジェクト公募の枠組でも実施され、そこではAIDが毎年10~15プロジェクトに250万ユーロを共同資金支援する。

※特定のチャレンジについて
科学的、技術的、方法論的問題または主要な社会的課題を克服するという目標を持って、同一の問題に対する複数の研究アプローチを探究させるために、複数の研究チームへの同時資金支援を可能にするものである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]